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2005年7月30日 (土)

【バックナンバー】ニュースレター第67号2005年3月1日 サハ共和国の創作劇「キース・デビリエ-太古の響き」公演

ユーラシアンクラブニュースレター第67号2005年3月1日

3月23日 彩の国さいたま芸術劇場 大勢の方の観賞を


~サハ共和国の創作劇「キース・デビリエ-太古の響き」公演 ~大野 遼

    3月23日(火)午後6時から、彩の国さいたま芸術劇場大ホールで、サハ共和国国立ドラマ劇場の創作劇「キース・デビリエ-太古の響き」が公演される。技術的な問題がたくさんあったが、舞台の制約について共通の認識を共有することで解決のため努力中である。サハ側が、舞台の制約を念頭に今後どのような提案をするかを待つと同時に、最終的な進行表を取りまとめ、至急当日の解説パンフレットや字幕を完成したいと考えている。私は21日から28日まで、シベリア・ヤクーツクの劇場を訪ね、脚本家、演出家との打ち合わせを行う予定である。舞台監督や照明技術のスタッフも同行し、本番に備えるための会議を行うことになっている。

      今回依頼された創作劇の下敷きは、ヤクートの英雄叙事詩「オロンホ」の一つ「キース・デビリエ・ブハティール」。善神の最高神ウルング・アイー・トヨンによって天界から追放され中界(地上)に派遣されたキース・デビリエが、下界からやってきた邪心の怪物サラハナ・キューンニュクがそそのかし、悪事を行うようになった子どもたちを治めるために戦い、太陽神一族の仲介で平和が訪れるというストーリー。

      オロンホフトという語り手が口承で伝えたものを記録したものだが、三界を駆け抜けて英雄が活躍したり、太陽神や英雄の追放というモチーフなど、記紀の稗田阿礼と太安万侶、アマテラスやスサノオを髣髴させる興味深い内容となっている。シビリが太陽神一族の息子たちの住む中界(地上)であったなど、シベリアの起源物語の一つとしても面白い。  ヤクーツクにいるのは3日間しかなく、打ち合わせをみっちり行いたいと考えているが、ニコライ・バラムイギンさんら旧知の友人たちとも再会できるので楽しみにしている。

      まもなくチラシも完成する見込みである。多くの方々に鑑賞していただきたいと希望している。火曜日の6時からという時間帯で最悪の集客条件であるが、興味と時間のある方があればぜひお勧めして戴きたいと思っている。 どうぞよろしくお願いします。


アジア・シルクロード音楽フェスティバルを東京で

10月11日 日本橋公会堂公演に向け 毎月練習日 大野 遼

    東京でアジア・シルクロード音楽フェスティバルを開催しようという、演奏者からの呼びかけを受け、1月29,30日の二日間、主催ホールの担当者、作曲家の三木稔先生、尺八の坂田誠山さん及び馬頭琴奏者ライハスローさん、タンブルのアブライテイ・マイマイティニヤズさん、カシュガルラワップのアブドセミさん、ドンブラのアイテイムラティ・トルハリさん、ホーミーの梅木秀徳さんらと意見を交換した。

      フェスティバルは、アジアの優れた演奏家で構成された「アジア・アンサンブル」とアジアの諸民族のソリストのグループ「大地の響き」で構成され、アジアの音楽の表現力の高さ、多彩さ、などを目指してこの数年コンサートを続けている。演奏の評価は高く、多くの聴衆が、感動の声を上げ、継続を求めている。しかし、集客に苦労していることが続いている。特に主催地の担当者にとっては、事業を継続する障害になっている。出演者や企画制作者側は、こうした実情を理解した上で話し合いを続け、地域の聴衆を拡大し、演奏の幅を協力して広げていくことになった。

      二日目の話し合いは「大地の響き」の今後の活動について演奏者の積極的な意見が示され①月に一回の練習日を設けること②演奏の場を広げるため積極的に働きかけていくこと③10月11日(火)中央区日本橋公会堂で「アジアシルクロード音楽フェスティバル-大地の響き公演」を成功させるためさまざまな工夫をしていくことなどで合意した。(アジアアンサンブルは11月11日、狛江市文化会館でコンサートを予定している)

    この話し合いの結果を受けて私は、4月以降、アジア・シルクロード音楽フェスティバルを日本全国に普及する仕事を開始します。また、月一回の練習日を通して、さらにステージアップした奥行きやふくらみのある、オンリーワンのアジアの音楽づくりを目指そうと思っています。10月11日の大地の響き公演については東京都中央区や中央区教育委員会、中央区文化・国際交流振興協会などとの共催、後援をお願いし、中央区の子どもたちや区民の間で、普及のための活動ができるように話し合いを続けるつもりです。

      アジア・シルクロード音楽フェスティバルは、日本の音楽がアジアシルクロードの一部であり、多様で水準の高いものであることを知ってもらい、アーティストへの支持とアジア諸民族への理解を拡充することを目的にしている。

      日本ではこれまで、アジアシルクロードの終着駅は奈良や京都だと議論されてきたが、江戸開府に伴い、全ての社寺文化や能狂言、雅楽、歌舞伎など全ての芸能が近世邦楽などの形で江戸東京に継承されている。したがって、アジアシルクロード地域の文化は、日本の文化もその一部だということにとどまらず、江戸東京がアジアシルクロードの終着駅だというといった特色があります。アジアシルクロードの延長回廊というべき東海道の終着駅である「お江戸日本橋」の日本橋公会堂での「アジアシルクロード音楽フェスティバル」は格別の意義があると思っております。

    フェスティバルの開催と継続のためにできることは出演者とともに何でもやろうという決意で、アーチストと一緒の路上ライブも計画しています。スポンサーシップも今後働きかけたいと思います。支援していただける方がおられればお知らせください。出演者と一緒にお願いにうかがいます。どうぞよろしくお願いします。


エネルギー革命の時代に希望を~「ユーラシア大地の学校」開設に向けて 第九回

別海町訪問報告(1)バイオガスプラント=資源循環への挑戦 若林一平

    北海道別海町。根室海峡を挟んで国後(クナシリ)島を望む北海道最東端の町で、国土交通省と北海道開発土木研究所が水素エネルギー社会に向けた世界最先端の実験を進めている。2005年1月31日から三日の日程で、筆者を含むクラブメンバー四人は別海町を訪問、バイオガスプラントと水素プラントの視 察、そして実験に参加する農家訪問を実施した。今回から三回にわたって報告したい。

    1日目(31日)は移動日である。根室中標津(なかしべつ)空港へは東京羽田から1日1便。本州を通過して太平洋上へ,やがて北海道釧路が見えてくる とそこは根釧台地。ユーラシアを思わせる広大な原野は一面雪でおおわれている。1時間40分で空港着。幸いに天候は快晴。地平線の見える直線道路を快走 してバスで40分で別海に到着する。

    2日目(2月1日)。いよいよ施設見学と農家訪問。まずは午前のバイオガスプラントの見学から始まる。9時半に「資源循環施設」に到着。最低気温がマ イナス十度を下回る現地では至る所がアイスバーンになっており歩行には細心の注意が必要である。

      施設内で乳牛からの糞尿をメタン発酵させ,バイオガス(メタンガス他)を取り出して「電気と熱水」に変換しエネルギー源とする。一方メタン発酵後の処 理液は「消化液」と呼ばれ悪臭の少ない良質な液体肥料として農家に還元される。

      施設の中心にあるのが「受入・エネルギー利用施設」である。ここで参加農家10戸の乳牛千頭からの糞尿を受け入れる。見学中に「資源」を搬入するバ キュームカーが我々の眼前に現れた。「受入・エネルギー利用施設」の周辺に、メタン発酵、消化液貯留、などのためのタンク群が展開する。

      説明を担当した主任研究員によれば、乳牛1頭1日あたり60キログラムの糞尿が「生産」される。100頭では1日6トン。大変な量である。糞尿6トン から得られるバイオガスは160立方メートル。ガスタービンを回して発電される電気は一般家庭20戸分の電力需要に相当するというのだから驚きである。 同時に回収される熱水は一般家庭45戸分の風呂給湯をまかなえるという。稼働しているのは「コンバインド・ヒート・パワーシステム」である。まさにコ ジェネレーション・システムである。バイオガス回収システムは最小規模で乳牛200頭で実用化システムとして成り立つという。

      別海町では11万頭を超える乳牛が飼養されている。発生する糞尿は既に自然処理の限界を超えている。資源循環の取り組みは環境対策への取り組みでもあ る。家畜糞尿が環境汚染問題にまでなっているのである(後の回で詳述)。

      次回はバイオガスから水素を直接回収する画期的システムを紹介する。
    【写真説明】バイオガス回収後「無害化」された消化液貯留タンク(左と右)、中央は「受入・エネルギー利用施設」(2005年2月1日、筆者撮影)


 別海町・バイオガスプラント見学 ムンクデルゲル

    クラブの新年会の翌々日に大野さん、若林先生、福井さんに僕を加え、四人チームで北海道別海町にある北海道開発土木研究所を見学した。二泊三日の旅だったが、エネルギー研究の実態に触れることができ、今までの出版物から得た情報・知識を、もっと具体的にイメージすることができた。

    新しいエネルギーと言えば、クラブの若林先生が二年前から紹介してきた課題で、今は「大地の学校」講座の主な内容となっている。それはエネルギー(石油・石炭)危機、地球環境の破壊に陥る今の世の中にあって、新しいエネルギー源を探求することであり、新しいエネルギー源を把握できることは、次世代の世界経済を左右できることである。そして人類が住んでいるこの惑星と仲良く、末永く暮らせるかに関わる問題である。このような新しいエネルギーの研究は、アメリカなどでは着々と進んでいると伝えられている。

      今回の見学先の北海道別海町は、30度を越える日が一週間位しかない寒冷地域で、農業に不適切である。空港に着陸し、初めて寒い空気を吸い込んだ瞬間、ジュンガル盆地のある町に着いたような錯覚を覚えた。延々と続く大地の風景が、中国大陸の奥地のようで故郷を思い出させる。

      見学対象・「積雪寒冷地における環境・資源循環プロジェクト」は、家畜糞尿からメタンガス、そして電気を作り出す実験施設である。同時に、この施設ができたことにより、長年悩まされてきた家畜の糞尿の処理問題が解決できたのである。

    モンゴルなど中央アジアの遊牧民族にとって、牛糞は昔から重要な燃料であり、暖房から炊飲まで欠かせないものである。牛糞から電気を作ることは、モンゴルなど中央アジア地域では可能で、キルギス共和国で既に類似した実験が進んでいるようである。ここで問題なのは、同じ地域で一日に集められる牛糞が、一定の量に満たないとできないという原料不足の問題が生じることである。

    定住化が進む今、定住場所と飼養している牛の種類(別海町はホルスタインとジャージー種)とも関わることである。ホルスタインとジャージー種の牛はたくさん食べて、ミルクをたくさん出すので、その割に糞尿もたくさん排出する品種であるが、この種の牛が大陸の高原気候に適合するかどうかは疑問である。モンゴル国と中国の遊牧地域に飼養して、失敗したこともあるようだ。

    今まで小型風力発電機と小型太陽光発電機は安くて小型のため、遊牧民に人気が高い商品である。遊牧という生活スタイルを変えない限り、運びやすい、小型のものが必要であるだろう。

    別海町のこの実験施設は、ただ発電に止まらず、燃料電池の原料である水素に変え、運搬することまで実験している。この実験が北海道の酪農の生活に直接関連することで将来性は充分ある。この研究の延長線上で、大陸奥地に生活する人々に、便利さを与える成果をあげることを期待したい。


ベトナム訪問記(1) 浦城いくよ(井上靖記念文化財団)

    このたび「ベトナム訪問記]を書くにあたって、私がなぜベトナムを訪問することになったかをまず簡単に述べさせて頂き、次に私の見たままのベトナムを書いてみたいと思う。

    父井上靖の死後十年余りをかけて編集された井上靖全集39巻が平成7年から12年にかけて新潮社から刊行された。父は生前、日本はこれから世界の多くの国々と付き合いながら、お互いを理解しあって行かなければいけない。諸外国の人々に日本を理解してもらうためには小説家としては、少しでも日本の文学を読んでもらいたいと考え、文学を通して日本を理解して貰うことに力を注いできた。私共は父の願いを少しでも果たそうと、この全集を世界各国の日本語及び日本研究に実績のある27カ国の55機関の大学や研究所、図書館などに国際交流基金を通して贈呈をしてきた。 

    このたびは父が晩年政府の委員会で、一緒に仕事をした事のあるベトナム駐在大使のお世話でベトナム国家図書館に全集を寄贈することになり、本年1月21日から28日まで私にとっては初めてのベトナム訪問となった。それぞれが文化交流の仕事をされる、あわせて8名の方とご一緒した。

    ベトナムは南シナ海に面した非常に細長い形をした国だが、私の行ったのは北に位置するハノイ。ベトナム社会主義共和国の首都で千年を超える歴史を持つ古都である。孔子廟や古いお寺もある一方、フランス植民地時代に建てられた洒落た洋館もペンキを塗り替えて今も多く使われている。

    驚いたのは新開地に建てられている住宅で、間口が2間半足らずしかない。個人が住宅用に購入できる土地の面積と道路に面した長さが決められているからで、高さは制限がないので4階でも5階でも建てられる。個人商店の場合も同じで細いビルがたち並んでいる。もっと経済が発展する将来はどうなるのだろうか。

    この国に入って最初に目に入ってくるのは昼夜を問わないバイクのラッシュである。1台に2人も3人も乗せ、一家で赤ん坊まで乗せて移動しているのも目に付く。信号機のある交差点も余り信号を守られていないのでなかなか渡ることが出来ない。

    とにもかくにもこれから伸びようとする活気の溢れた勢いのある国だ。何処まで行っても店、店、店で朝は7時から夜10時過ぎまで開いている店も多い。街で売っている物も良く見ればなかなかオシャレであれもこれもと、欲しくなる。 お料理の美味しいのはいうまでもない。最近はかなり減ったそうであるが、アオザイを着た女性の美しさには私でも見とれてしまう。不思議なことにこの国では肥った人を殆ど見かけない。何故だろう。

    私たちは大使館のお世話でベトナムに滞在したのだが、ベトナムにある日本の大使館は庭も建物も大きくて立派だった。

    私の目的であった国家図書館での贈呈セレモニーや見学、そして保育園や小学校への訪問、ハロン湾での水上生活者の小学校の先生方との交流などを次回に書かせて頂きます。


CD・アジア・シルクロード音楽フェステイバル2003『大地の響き』が3月8日発売

    2003年のあの感動がよみがえります 3月8日発売 只今予約受付中


    中国、モンゴル、カザフ、ウズベキスタン、ウイグル、シベリアなどの音楽を楽しむとともに、ユーラシアに日本音楽の基層を探る壮大な実験

    タラー:中国・琴 バドマ:カルムイキア(ロシアの自治共和国)・ドンブラ ライ・ハスロー:モンゴル・馬頭琴 イスマトフ・バホデイル:ウズベキスタン・ギジャック アブドウセミ・アグドウラフマン:ウイグル・カシュガルラワップ アルキン・マンスール:ウイグル・タンブル オットホンバイラ:モンゴル・民謡 ゲルマン・ハトラーエフ:ロシア サハ共和国・シベリアンエコー


    ユーラシアの民族音楽アーチストの貴重な演奏をCDで再現 日本音楽の基層を探る旅がはじまります


    アジア・シルクロード音楽フェステイバル2003『大地の響き』
    ALCD・200405(2枚組み)税込価格2,000円 
    企画・製作協力:特定非営利法人ユーラシアンクラブ
    製造・発売元:ALM RECORDS/コジマ録音 〒166-0004杉並区阿佐谷南3-6-13
    お問合せ、お申込:TEL03-5397-7311 FAX03-5397-8223 E-mail:alm@kojimarokuon.com


2005年ユーラシアンクラブ新春交歓会開かる 

    1月29日午後5時半から2005年ユーラシアンクラブ新春交歓会がオリンピック記念青少年総合センターで開かれました。名誉会長の加藤九祚先生をはじめ、70名を超える参会者が新旧友人と交換し、協力の輪を広げることができました。

    また、今年はアジア・シルクロード音楽フェステイバル2005東京公演を成功させるための懇談会と会場を同じにしたこと     もあり、大勢の演奏家や愛知県岡崎市、宮崎県門川町、福島  県田島町のホール主催者、企画担当者が参加し、例年よりも盛大で多彩な演奏も楽しめました。

    クラブ代表の大野遼さんから今年の重点課題を紹介、作曲家・三木稔先生のアジア・シルクロード音楽フェスを中心にしたご挨拶、事務局・若林さんの「大地の学校・エネルギー革命の時代に希望を」の報告のあと加藤先生の音頭で乾杯しました。

    参会者は、西はイラン、アゼルバイジャン、アフガニスタンから東の中国・ウイグル、内モンゴル、日本まで、まさにユーラシアの広い範囲の人たちで賑わいました。在日キリギス共和国大使館のケメロバさん、リスベクさんご夫妻もお子さん連れで参加され、交換のひと時を過ごしました。

    ご挨拶や自己紹介とともに、尺八の坂田誠山さん、馬頭琴のライ・ハスローさんをはじめアジア・シルクロード音楽フェスの出演演奏家の方々が多彩に演奏し、大いに楽しい時間を過ごすことができ、音楽を通してお互いを理解しあう交換の場となりました。 東京アイヌ協会の浦川治造さん、事務局の井口隆太郎さんから大量のビールやお酒の差し入れを頂きました。末筆ながら申し上げ、お礼のことばと致します。(編集部)


燕京通信2 「股割れズボン」と「ごろごろ」の文化摩擦(1)井出晃憲

    こちらに来た当初、気になったことがある。それは、妻の実家では子供のオシッコやウンチを家の床にさせていることだ。新聞紙などもひかずにそのまま。もちろん後でモップや雑巾で掃除するのだが、どうも非衛生的な気がしたのだ。日本と違って、中国では室内でも履物を履いて過ごすというような表面的な風習の違いではなく、もっと根本的な床についての観念が違うんじゃないか。

    そう思って辞書で調べてみた。すると、外の地面は「地」、建物の床も「地」、寝る台が「床」だった。寝る台はつまりベッドのこと。日本ではベッドは近代以降に入ったものだから外来語しかないのだろう。「寝台」という言葉はあるけれど、「寝台車」くらいにしか使わないし。それなら漢語にも「??」という語があって、その語はやはり「???」くらいにしか使われない。だから「寝台」と「??」はイコールと考えていいみたい。さて、「地」と「床」に話を戻すと、外の地面については「地」で同じだけれど、室内に関しては漢語と日本語で一段ずれていることがわかる。だから、建物の床は外の地面と同じものという観念なのだろう。

    さてここで、「股割れズボン」(「???」)の登場だ。なぜ床に排泄するかと言えば、中国の小さな子はたいてい股の部分が開いたズボンを穿いていて、脱がずにそのまま用を足せるからだ。ある意味これは大変便利なものだ。うちの子も、寒い季節は下にオムツをするけれど、夏場はお尻まる出しだ。これまでも、路上でそういう子を見かけたし、ちょうど用を足している場面にも何度か出くわした。特に女の子のときは目のやり場に困ったなあ。しかしながら、これまでの目撃は戸外だけで、家の中でどうしているかまでは知らなかった。我が家の例を含め身近な人達への聞き取りだけなので、もちろん一般化はできないけれど、外の地面は家の中にまで延長されて、「股割れズボン」の効用も屋内外両方で通じるもののようだ。(以下次号)


編集後記:イラン・ケルマン州で地震があり、大きな被害がでた模様です。一昨年の古都バムでの地震が記憶にありますが、日干し煉瓦の建物が被害を大きくしているようです。支援が急がれます。/3月23日彩の国さいたま芸術劇場に是非お運びください。シベリアの起源物語がどのように演じられるのか興味深いところです。(高橋)


発行:特定非営利活動法人ユーラシアンクラブ 発行人:大野遼 住所:〒151-0053東京都渋谷区代々木2-13-2 第一広田ビルTEL/FAX:03-5371-5548 E-MAIL:paf02266@nifty.ne.jpホームペイジ:http://homepege1.nifty.com/EURASIANCLUB/郵便振替:00190-7-87777ユーラシアンクラブ 
会費はこちらへお願い致します。ご連絡はメールかファックスで頂ければ幸いです

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