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2005年7月30日 (土)

ニュースレター第71号2005年7月1日 キルギスオルド・サフナ」日本民族アンサンブル「初公演が実現

ユーラシアンクラブニュースレター第71号2005年7月1日


キリギスオルド・サフナ」日本民族アンサンブル「初公演が実現

~ 7月28日 すみだトリフォニーホールで 大野 遼  ~

    7月28日、すみだトリフォニーホールで、キルギス民族アンサンブル「オルド・サフナ」の日本初公演が行われることになりました。主催は、オルド・サフナ日本公演実行委員会と特定非営利活動法人ユーラシアンクラブ。海外保険大手のAIGグループの協賛を得ることで実現しました。

    来日するオルド・サフナは、キルギス国立音楽学院卒業生を中心とした伝統楽器のソリスト、ボーカル、舞踊家によるソロ演奏、合奏による公演で、三味線の起源とも言われるコムスやバイオリンの起源とされるキヤク(ウズベキスタンではギジャック、ウイグルではイジャック)、日本でも平安時代の遺跡から出土したり、江戸時代にビヤボンとして江戸町民の間で人気だった口琴。初めて実現するキルギス音楽の音色から、「昔日本人は兄弟だった」と語る人の多いキルギスの人々、演奏家から日本への熱いメッセージを受け止めてください。

    行われる事業は、三つの事業で、27日から3日間墨田区内の中学校、区役所での国際交流やコンサートを行うほか、特にすみだトリフォニーホール小ホールで、以下の通り、AIG社会貢献活動として無料のコンサートが実施されます。

    AIGコミュニティコンサート
    「シルクロード音楽回廊 オルド・サフナ日本公演~中央アジア・キルギス高原の楽想~」
    日 時:7月28日(木)19:00~21:00 
    場 所:すみだトリフォニーホール小ホール
    主 催:オルド・サフナ日本公演実行委員会、NPO法人ユーラシアンクラブ
    協 賛:AIGグループ 後 援:キルギス共和国大使館
    協 力:すみだトリフォニーホール

      入場無料のチケットは、150名が一般公募で朝日マリオン経由で募集される予定です。また、27日夕方には、AIGタワー最上階で、オルド・サフナ一行の歓迎レセプションを行う予定で、秋にアジアシルクロード音楽フェスティバルを予定しているクラブとしては、日本で活動するアジアのアーティストを中心とした交流を予定、今後のアジアの音楽交流活性化に役立てたい考えです。

    秋の音楽フェスティバルの企画に付いては現在思案中ですが、これまでにない手法を検討中です。ご期待ください。
    写真は、「オルド・サフナ」のメンバー
    ※AIGグループ:保険・金融サービス業を130ヶ国以上で展開。日本では損害保険のAIU保険会社、アメリカンホーム保険会社、生命保険のアリコジャパン、AIGスター生命、AIGエジソン生命などのグループ会社が多数営業。

    オルド・ナフサ日本公演に先着30名様をご招待
    キリギス民族アンサンブル「オルド・ナフサ」日本公演に一般公募枠と別に、ユーラシアンクラブ関係者枠として30名様を特別ご招待いたします。ご希望の方はファックスまたはE-mailでクラブ宛にお申込下さい。先着順、定員になり次第締め切らせて頂きます。
    FAX:03-5371-5548 E-mail:paf02266@nifty.ne.jp


ユーラシアンフォーラム「大地の学校」第一回フォーラムのご案内

    ユーラシアンクラブでは、国家・民族・宗教を超えて理解を図ろうという立場から①人類と地球を救う可能性を秘めた循環型エネルギーの情報提供②アジアの今を考える③シリーズ "人"-さまざまな民族の人たちから自由に語ってもらい、理解を促進するために意見を交換する、といった三つの視点からフォーラムを実施します。第一回フォーラムを下記のような内容で行います。
    知友人にお知らせ頂き、お誘い合せの上ご参加下さい。
    日 時:7月23日(土)午後6時から、
    会 場:東京都・池袋の東京芸術劇場第1小会議室
    おもなテーマと発表者
    1 キルギスからの報告/最近のキルギス情勢について
    2 環境に関連した保険について(ウズベク人)
    3 自由貿易と環境に付いて(クラブ関係者)
    4 ユーラシアにおける循環型エネルギー動向(在日ユーラシア人)他


エネルギー革命の時代に希望を~「ユーラシア大地の学校」開設に向けて 第十三回

「地球温暖化」の真実に迫る(2)温暖化論の仕掛け人たち 若林一平

    6月24日の夕刊各紙は「NY原油初の60ドル台」 という取引情報をトップで伝えた。しかし、本文を丁寧に読んでみると 「在庫は十分にあり相場水準は実態から乖離している」(IFRマー ケッツのアナリスト)というのである。素直に考えると奇妙である。ただし現代の価格決定は実は奇妙なのである。「豊かな社会」においては 価格は「おもわく」や「予測」やらの情報操作によって動く余地が大きいのだ。利にさとい人たちはこのことをよく知っており、いつも情報を 操作する側に身を置きこれを実行している。

    興味深いことに、地球温暖化論がマスメディアを通して一般市民のレベルまで巻き込んだ議論として「誕生」した日付と場所が明確に特定さ れている。

    1988年6月23日、アメリカ上院のエネルギー委員 会の公聴会が地球温暖化の脅威を周知させるために開催された。仕掛人 は上院議員のチモシー・ワース。ワースは過去の気象統計データからワ シントンの最高気温の可能性の高い日を選んだ。しかもこの日は委員会 室の冷房を切ってデモンストレーション効果に腐心したという(薬師院 仁志著『地球温暖化論への挑戦』、八千代出版 2002年)。

    証言に立ったアメリカ航空宇宙局のゴダード宇宙研究所のジェーム ズ・ハンセン博士は、「最近の異常気象、とりわけ暑い気象が地球温暖 化と関係していることは99%の確率で正しい」と証言したのであ る。確立した学説でもないのに「99%」という大胆な発言。ここ から「99%」は一人歩きを始める。『ニューヨーク・タイムズ』 を始めとする各紙の1面、そしてテレビの各局も大々的にこれを 取り上げる。

    さて、ここでCNNの創業者であり、のちにCNNをタイムワーナー グループに売却した世界の大富豪テッド・ターナーに登場していただこう。1997年9月18日、ターナーは国連に10億 ドルのギフトを提供すると発表した。10億ドルといえば日本円に 換算すると優に一千億円は下らない大金である。

    1998年、ターナーのギフトによって設立されたのが「国連財 団」である。財団の活動の重要な柱として環境(持続可能なエネルギー と気象変化)問題があり、「地球温暖化」への取り組み、とりわけ化石 燃料からの温暖化ガス(炭酸ガス)削減が目標に掲げられている。この財団の筆頭理事に就任したのが「地球温暖化論」の旗手、先に出てきた上院議員のチモシー・ワースである。ターナー自身、環境保護論者でありかつ慈善事業家というふれこみである。

    理事たちの中に専務理事の肩書きでエンマ・ロスチャイルドがいる。 彼女はロンドンのロスチャイルド家すなわちあのネイサン・ロスチャイ ルドの直系の子孫にあたる人である。ロスチャイルド家は言うまでもなく国際金融資本のネットワークの中心にいる。

    地球温暖化論が誕生した1988年は旧ソ連軍がアフガニスタンか ら撤退を開始した年である。1989年にはベルリンの壁崩壊、 1990年東ドイツ消滅、1991年ソ連邦消滅、と続く。1992年 には「地球サミット」がブラジル・リオデジャネイロで開催されており、京都議定書に至る枠組みが決まったのもこの時である。

    「地球温暖化論」の高揚の時期と冷戦の崩壊の時期は完全に一致す る。冷戦の崩壊は旧ソ連邦が支配していた石油・天然ガスをはじめとする膨大なエネルギー(地下)資源の再配分の開始を意味するのである。
    【写真説明(左から)国連財団理事長テッド・ターナー、筆頭理事チモ シー・ワース、専務理事エンマ・ロスチャイルド


ウズベキスタンで何がおきているのか(2) 石本 孝

    前号で隠された真相と書きましたが、キリギスに逃れた避難民の証言や国際人権擁護団体・ヒューマン・ライツ・ウオッチHuman Rights Watch(本部ニューヨーク)による調査報告書などにより、真相が少しづつ明らかになってきました。このうち毎日新聞が伝えたキリギス避難民の証言は以下の通りです。

    「ウズベク・発端のアンディジャン暴動  人質もろとも銃撃
    ◆ウズベキスタン・反政府暴動 ◇住民証言で再現

    【キルギス南部カラス(ウズベク国境)大木俊治】中央アジア・ウズベキスタン東部のアンディジャンで13日に大規模な"暴動事件"が発生してから、20日で1週間になる。暴動と、それに対する武力鎮圧の真相は--。ウズベク情勢混乱の発端となった、いまだに謎の多い事件を、隣国キルギスに逃れた避難民の証言を基に再現した。

    ◆地元民?が刑務所突入→広場の群衆に軍発砲→キルギスへ一部避難→無事だったのは540人
    ◇始まりは襲撃
     すべての始まりは、12日深夜から13日未明にかけて起きた武装した集団による刑務所襲撃事件だった。   この刑務所には、昨年7月にイスラム組織との関連容疑で逮捕された、建設企業「クルルシ」の幹部ら23人が収監されていた。襲撃で、この23人を含む多くの収監者が刑務所を脱出したとされる。

      刑務所を襲撃した集団が何者だったかは謎だ。避難民のハサン・シャキーロフさん(27)は「夜は自宅にいたので襲撃は知らなかった。翌日の州庁舎前広場の集会で、収監されていたはずの兄(同社幹部)に会い、初めて事件を知った。刑務所に収監されていたのはほとんどが、カリモフ政権に不当逮捕された無実の市民だったので、みんな解放を喜んだ」という。

      「クルルシ」は3年前、社長の地元アンディジャンに本社と工場を開設。1000人以上の地元民を雇用するなど地域経済の柱になった。しかし、社長らの逮捕で会社は閉鎖され、社員はすべて失業。地元経済も立ち行かなくなり、住民の不満が高まっていた。また23人への裁判が今年初めから3カ月にわたって開かれ、無実を信じる地元住民の間で釈放を望む声が高まっていたという。このため地元住民の有志が刑務所突入を敢行したとみられている。(毎日5月20日)以下次号


アフガン自立サポート ぶどうの木のオーナーになりませんか(1)

神戸市のOCDE海外災害援助市民センター ぶどうプロジェクトの活動

    神戸市のNGO・CODE海外災害援助市民センターが、アフガニスタンで進めているぶどう再生支援プロジェクトが3年目に入り、内戦で焼き討ちにあったぶどう畑が順調に育ち、農家に貸し付けた融資が返済されるまでになってきました。現状と課題について現地レポート等で紹介します。CODEでは引き続き、ぶどうの木のオーナーを募っています。(編集部)

    05年5月 ぶどうの実は小さな小さな産声
    CODEはミール・バチャ・コットを中心に2003年春から「ぶどう畑再生プロジェクト」を展開しています。(中略)日本の支援者から「ぶどうオーナー」を募って基金を創り、現地の300家族にぶどう畑再生に必要な資金を貸付け、利益が出たところで返済してもらい、また別の世帯のニーズに応えるという仕組みです。約1年ぶりに現地「ぶどう畑再生プロジェクト」の進捗状況をご報告致します。(中略)

    現地は季節が最高に良い時期だったこともあり、畑を歩いていると緑々とぶどうの葉が繁り、今年の秋の収穫期に向けてすくすく育っているのが伝わってきます。まだ5月初めなので、ぶどうの実は小さな小さな産声を上げたような姿です。しかしこれが秋に大きく実っていく姿を想像すると楽しい気分になります。

      今年は特に新しい生産者が加わっているためにまた楽しみが増えています。このぶどう基金から借り入れた家族が、昨年12月に半分を返却し、その分が新たな農家の再建資金に役立つという朗報です。(中略)

    待たれる一層の自立支援
    本格的に正式なカルザイ政権が誕生して6ヶ月がたち「9・11」以後の難民の帰還が続いています。ここにも、元の住民が新たに戻ってきているようです。ところが、このプロジェクトがスタートした2003年春の時点では戻ってきていなかったために、援助を受けることができず、ぶどう畑に手を入れることができないという農家も少なくありません。

    あまりにも明確な違いに思わずため息がでます。隣合わせにある畑で片方は緑々とぶどうが新芽を出し、壁を隔てて隣の畑は全く何もないのです。とりあえず草を抜いて土を興しただけという状態です。やっと元の地域に帰ってこられたのに、そこで暮らしを立てて行かなければならない課題が待っています。(よみがえれアフガニスタン05現地レポート~【進捗報告】ぶどう畑再生プロジェクトの今~より)以下次号

    ※「ぶどうのオーナー」は一口年間3,000円。この基金は、「ぶどう基金」として現地の運営委員会(10人委員会)が管理し、ぶどうプロジェクト(新しい苗や水の確保、肥料購入、労働力雇用など)に使われます。2006年までに2,000万円を目標としています。
    お問合せ:CODE海外災害援助市民センターぶどうプロジェクト係
    〒652-0801神戸市兵庫区中道通2-1-10
    TLE:078-578-7744  E-mail:info@code-jp.org
    ぶどう基金送付先:郵便振替00930・0・330579 
    加入者名:CODE 通信欄にぶどう基金と明記。


燕京通信 ナショナリズムを考える2 文化について・その1 井出晃憲

    6月も半ばを過ぎ、北京は連日40度近い猛暑が続いている。この暑さでは勉学どころではなく、そろそろ大学院でも終了になる講義が出始め、私の講義も残すところ2回だ。

    実は、内心ほっとしている。この半年間の学期は本当にしんどかった。というのも、担当は「日本文化講座」なのだが、私はそもそも「日本文化なんてものはない」というのが持論だからだ。開講前には「生花や茶道なども紹介してください」などと依頼されていた。だけど、どっちもまるきり興味も知識もないしなあ。

    結局、「お花」に関しては花見酒しかしてないし、「茶道」については6月4日という政治的に微妙な日に催されるはずだった茶会に学生達と参加するはずだったけど、反日の煽りでそれも中止されてしまったし。そのほか、「大和心」も私には語れない。「もののあはれ」も「わび、さび」も「武士道精神」も…。それでも日本人なんですね。

    ちょうど同時期に、北京の国際交流基金が日本文化の連続講座を開催していたので、「いわゆる日本文化が知りたければそっちに参加してください。私の講義ではそっちでは決して語られないような話しかしません。」と開講時に宣言して、私なりの講義を何とかしてきた。

    「文化」とは、「…自然に手を加えて形成してきた物心両面の成果。…生活形成の様式と内容を含む。…」(『広辞苑』)であるとすれば、「日本」という国家の枠組みで区切らなくとも、いくらでも上位区分も下位区分も可能なはずだ。

    文化の担い手は生物であり無生物の国家ではあり得ず、極論すればこの列島には1億2千万通りくらいの文化があってもいいし、それらも絶えず変容し続けているはずだ。

    卑近な例として、無考えな日本文化の紹介本には、「日本人は正月に雑煮を食べます」などという記述がある。けれども、雑煮と一口に言っても、餅には角餅・丸餅(各々焼くか煮るかの区別あり)・あん餅があるし、汁にも赤味噌・白味噌・すまし・小豆汁があり、その組み合わせの数だけの地域的多様性を前提にしなければならないし、具を考えたらその多様性はさらに膨らむ。

    加えて、沖縄とアイヌには雑煮を食べる風習がないことや、山間部の所々では決して餅を食べずに芋を食べる風習もあり、それは稲作以前から連綿と続いてきた焼畑農耕という生業を考慮しなければ説明がつかないことも最低限言及する必要があろう。(以下次号)
    編集部注:本稿は5月号のナショナル・アイデンテイテイを考える その1の続編です。


芸術文化振興基金助成事業 アジア・シルクロード音楽フェステイバル"大地の響き"公演にお力を

皆さんのお力で、チケット頒布にご協力をお願い致します。

    アジアのエンターテイナーたちの競演。ロシア・サハ共和国のシベリアン・エコーのハトラーエフ夫妻、
    ウズベキスタンのギジャック奏者・イスマトフ・バホデイルさんなどを招聘、国内のユーラシア音楽家との多彩な共演

    ・・・・2005年10月11日午後6時開場 6時半開演・・・・
    チケット:当日2900円 前売り2800円 70歳以上・12歳以下の児童は2割引
    東京中央区 日本橋劇場(客席400) 中央区日本橋蛎殻町03-3666-4255
    半蔵門線「水天宮前」日比谷線「人形町」駅 東西線「茅場町」駅 都営浅草線「人形町」駅などから徒歩3分~7分
    主催:ユーラシアンクラブ/アジアシルクロード音楽フェステイバル組織委員会
    後援:東京都中央区、中央区教育委員会、中央区文化・国際交流振興協会
    チケットのお求め:ファックス03-5371-5548 E-mail:paf02266@nifty.ne.jp


~~ デルスゥ・ウザーラ上京す(1)~~ 井口隆太郎

    本紙の読者に改めて説明する必要もないと思いますが「デルスゥ・ウザーラ」とはウラジミール・クラウネヴィチ・アルセイニエフという帝政ロシアの士官であり探検家が日露戦争直後の極東ロシア沿海州のシホテ・アリニ山脈の空白地域の測量中に山中で遭ったナナイ族の猟師デルスゥ・ウザーラとの邂逅を綴った旅行記であります。

    文明人たるロシア人が雄大なシホテ・アリニ山脈の山中で原住民に文明の力及ばない大自然の中で自然と共に生抜く術を教えられる話で、黒澤明監督により映画化されたのでご覧になった方も多いと思います。

    本稿はそのナナイ族の「デルスゥ・ウザーラ」ではなく、もっと北のレナ河の北極海に面する河口でマンモスの骨が出る、或いは世界で一番の低温を記録したベルホヤンスク市のある以前はヤクート、今はサハ共和国のネリュングリ市から東京に来た現代の「デルスゥ・ウザーラ」の話しであります。

    そのサハの「デルスゥ・ウザーラ」氏の本名はオコネシコフ・ジミトリー・アレクセイヴィッチ(46才)で上京中は小島宗男と名乗っていました。

    何回か本紙でサハの紹介記事を書いていたので覚えている読者もいらっしゃると思います。 家族は薬剤師の奥さんとモスクワ大学の学生の長女と地元の学校に通っている次女と高校生の長男の五人家族。彼の住むネリュングリ市は人口十万人?で今年市制三十年になるそうで、露天掘りの出来る上質炭が発見されたので、その傍にロシア各地から人を集めて炭鉱の町を作って三十年経過したとのことです。

    前述の小島宗男のネーミングについては、ジミトリーは愛称ジーマ、英語呼称ジミーで、彼は背が低いので小ジーマ、コジーマ、小島と当方が名付けました。宗男についてはクラブの誰かが鈴木宗男に似ているのでつけたようで、ご本人は結構気にいっているようでした。

    当方が彼、小島宗男と知り合ったのはつい最近であります。昨年八月末の経産省外郭団体ロシア東欧貿易会サハ共和国経済使節団が成田からチャーター便で三泊四日のヤクーツク訪問を企画したのを知り、部外者ながら無理やり同行させて貰いましたが、その時の現地通訳が小島君だったのです。

    はっきり言って、ウラジオストクの極東総合大学日本語学科を卒業し二十数年間通訳・翻訳を業としていた割りには流暢な日本語でなく、知識としての日本事情は表面的なものでした。

    使節団は時節柄資源大国サハ共和国からの上質粘結炭を中心とする鉱物の輸入を、これからも確実にするための表敬訪問でしたが東京電力、東京ガス、新日鉄や総合商社の源燃料部門の面々が多く、中小企業否小企業のオッサンは当方一人で、雰囲気が違うので小島君はよく話しかけてきました。 曰く、商売は何をしてるのか、日本の景気はどうか、業界の景気の見通し、日本は人手不足なりや?。しかし、お互いにゆっくり話す時間もなくヤクーツクの飛行場で別れました。

    帰国して一週間もすると小島君からメールが入ってきましたが、内容については化けて不明でした。返信されているのは確認されて、その後も何回も内容不明メールが来ました。その後、返信もしなくなったので小島君は諦めたのかと思いきや、昨年十一月になると毎日の如く、化けてない立派な漢字を使ったメールが入ってきました。

      彼の棲むネリュングリ市は、三十年前に採炭をする為に作った町で、当初から我国への長期供給契約があり、採炭設備機材については、我国のコマツの百トン積みダンプや採炭機械を使用していたので、当然日本語の通訳や翻訳の仕事はこなせない程あったようです。 しかし、時が経つに連れて日本の国力もエネルギー事情も変化し、最近では隣国中国の経済台頭で日本は隅に追いやられたようで、当然日本語通訳の需要が減り、小島君の収入にも大打撃をきたし、最近では冬の危険なオホーツク海のトロール船に乗って日本船との洋上取引の立会いや受渡しの通訳で糊口を凌いでいたようでした。

    家族を養うにはロシアでの通訳・翻訳では食っていけないから日本での働き口を探すについて、何とか日本入国受入れの保証人を、当方が引き受けてくれとのメールが多くなりました。

    最初は保証人も受入れも出来ないと断っていましたが、考えてみれば日本語で身を立てるべくウラジオの大学に入り、勉強して今日まで来たということは、日本の大ファンであり、協力者であり、ロシア極東の我国の代理人でもある訳で、去年十一月も終わるころには、小島君にすっかり同情的になって、何とかしてやらなければと「日本国外務省的見地の心情」に変化してきました。(以下次号)


編集後記:アフガン自立サポート ぶどうの木のオーナーになりませんか、を紹介します。2003年にスタートしたぶどう基金は成長し、当初の300家族からさらに対象の輪が広がり、新しいぶどう農家の笑顔が期待できそうです。CODEは神戸市を中心に活動していますが、支援の輪が全国に広がることを願っています。(高橋)

 


発行:特定非営利活動法人ユーラシアンクラブ 発行人:大野遼 住所:〒151-0053東京都渋谷区代々木2-13-2 第一広田ビルTEL/FAX:03-5371-5548 E-MAIL:paf02266@nifty.ne.jpホームペイジ:http://homepege1.nifty.com/EURASIANCLUB/郵便振替:00190-7-87777ユーラシアンクラブ 
会費はこちらへお願い致します。ご連絡はメールかファックスで頂ければ幸いです

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