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2007年5月

2007年5月 2日 (水)

ニュースレター第93号 井上靖さんを偲び、シルクロードのオアシス・イシククル湖で9月にお会いしましょう 

ユーラシアンクラブニュースレター第93号2007年5月1日


井上靖さんを偲び、シルクロードのオアシス・イシククル湖で9月にお会いしましょう 大野 遼

    随分時間をかけてチラシができました。キルギスと日本橋に、音楽回廊という文化の橋がかかり、実は日本橋は「シルクロードブリッジ」であったという、この十年来語ってきた主張と、バイオマスと自然エネルギーなどアジアの時代にキルギスが自立型循環型社会への転換に大いに役割を果たせる国であるとか、シルクロードの作家・詩人井上靖生誕百年を記念して、作家の想いの一部を未来につなげようという催しを盛り込み、シルクロードを、時空を越えた音楽と文学の回廊としたいという、さまざまな視点と主張のある、特に私が帰属する、イデオロギーに翻弄された団塊の世代にふさわしい癒しのプロジェクトだと思っています。

    キルギスで行おうとしていることは、キルギスにとっても、日本にとっても、アジアの未来にとっても、私の一生を締めくくる上でも大変大事なことだと思っています。

    第一回の現地での今年の催しを、参加者全ての人に満足と納得のいくプログラムにする作業がこれから始まります。

    最近、カルピスという会社の90周年プロジェクトの一環として、キルギスでの「アジアの瞳」に合流しようという提案がありました。ご存知のように、カルピスは創業者が、北方アジアの草原の民族の健康飲料クミスという発酵乳の価値に注目して、商品開発したことで今日まで企業活動を展開しています。自然環境と民族文化から産まれた暮らしの知恵を社是とする企業が、アジアのエコカルチャーセンターを目指すキルギスでのイベントに興味を持っていただいたことを嬉しいと思います。

    日本の文化をアジアの一部と考える潮流はまだ奔流とはなっていませんが、その予感があります。4月8日、名橋「日本橋」保存会主催の日本橋祭りに初めて、キルギス共和国大使館のアスカル・クタノフ大使や館員一同、キルギスの留学生、「アジアの瞳サマーキャンプ&フェスティバル」実行委員会の仲間、私の友人であるアジアのアーチストらと一緒に参加しました。

    大使館がキルギスの絨毯などを、蜂蜜輸入販売会社が高品質の蜂蜜を販売したり、留学生がキルギスの揚げ物料理を作り、アーチストは3回の路上コンサートをノーギャラで披露しました。演奏は3回とも、演奏が始まるとすぐに行きかう人の心を掴み、演奏が終わるまで、人垣が崩れることはありませんでした。解説をしながら、私は手ごたえを感じていました。

    なによりも出演者が「日本橋デビュー」を楽しんでいました。今後、三越屋上ライブが実現しそうです。私が二年前からこのニュースレターで書き続けてきた、アジア・シルクロードの理解者やアーチストのリピーター的ファンを拡大できる拠点の性格を持つかもしれません。日本橋が「時空を超えたアジアの時代のシルクロードブリッジ」となることを夢見ています。

    シルクロードの作家・詩人井上靖さんが、作家として最後に訪問したかった場所の一つが、キルギス共和国のイシククル湖でした。リヒトフォーヘンが交易の道と呼んだシルクロードが、イシククル湖で合流し、玄奘三蔵も湖岸を歩きインドへ向かった歴史の道であり、シルクロードのオアシスであったことを著作「西域物語」の一遍「天山の湖」で詳述しています。

    湯ヶ島で育った井上靖という作家の心は、多くの日本人に、キルギスを初めアジア・シルクロードと日本をつなぐ心を育みました。

    先日22日、井上靖の故里、伊豆の湯ヶ島で開催された井上靖生誕百年を記念するイベントに参加しました。独立後間も無いキルギスでIMF経済顧問として活動した田中哲二さんとお会いしました。イシククル湖で採取した湖底の石を、井上靖さんの墓前に届けるために夫妻でおいでになり、天城山系を見渡す墓地で、万感の想いを込めて若々しい口琴の演奏を披露しました。私は、イシククル湖で9月に予定している「アジアの瞳サマーキャンプ&フェスティバル」におけるシルクロード詩集の朗読を思い浮かべました。

    多くの日本人が井上靖文学に導かれてアジアの歴史回廊を彷徨うことになりました。私もその一人ですが、この十年間、アジアの時代の音楽回廊を訪ねる活動の中で、歴史回廊はけっして過去のロマンではなく、アジアの時代の時空を超えた現代のロマンだということに気づきました。

    しかも、産業革命以来の地下資源依存型の暮らしを太陽と水に依拠した地上の暮らしへ転換しようというアジアの時代につながる時空回廊です。そのスイッチは入りました。この十年でアジアや世界は大変貌することは確実です。時代の変化を感じ、アジアの人と文化、環境を大切に考える多くの人がキルギスでのイベントに参加して欲しいと思っています。5月中に50人の参加者を確保し、必ず成功させたいと思います。どうぞよろしくお願いします。
    【写真】「日本橋」祭りのキルギス紹介テント前で、右からクタノフ大使、矢田中央区長、大野遼 提供:丹野 稔


研究会『バイオマスプラスチック事業報告&全国バイオマス利活用状況ウォッチング』のご案内

    バイオマス産業社会ネットワーク(BIN)は、第71回研究会「バイオマスプラスチック事業報告&全国バイオマス利活用状況ウォッチング」を以下の日程で行います。皆さまのご参加をお待ちしております。

    日 時:5月26日(土)13:30~16:00
    会 場:大崎第一地域センター・区民集会所第1集会室(東京都品川区西五反田3-6-3)JR山手線五反田・目黒駅より徒歩10分
    講演者:岡田久典 BIN副理事長
    会 費:BIN会員:無料 一般:\1,000(税込)
    お申し込み:バイオマス産業社会ネットワーク(BIN)http://www.npobin.net/apply/ 

    最大限600万キロリットルが一人歩きしている感のある、日本のバイオマス利用ですが、一方で地道にかつ着実に地域資源の有効利活用に取り組んでいる人々がいます。「バイオエタノール台風」で吹き飛ばされた感のある分野の取り組みの実態を報告します。

    また、より人々の生活に密着しているバイオマスマテリアル。その代表格として、石油由来製品代替が射程距離に入ってきた、バイオマスプラスチックについてのバイオマス産業社会ネットワークの取り組みを紹介します。


エネルギー革命の時代に希望を~「ユーラシア大地の学校」開設に向けて 第三十五回

    北方で進む中露の戦略的提携:中国石化(SINOPEC)とロスネフトがサハリ ン-3の開発で合意 報告者:若林一平

    サハリン-1やサハリン-2は日本の報道でもお馴染みであるが。サハリン-3は聞き慣れない言葉である。

    ロシア最大の石油会社であるロスネフトと石油事業の川上から川下までを網羅する中国石化(SINOPEC、シノペック)はサハリン3のベニンスキー鉱区の共同開発につき合意に達した。(2007年4月6日、サハリンタイムズ)

    共同開発のための新会社「ベニンホールディング株式会社」の持ち株比率はロスネフトが74.9%、中国石化が25.1%である。サハリン地域の行政機構が所有するサハリン石油会社は新企業の株所有から排除されている。

    ロスネフトは既に、サハリン石油はベニンスキー鉱区の25.1%を所有するとの協定を2004年8月に地元と文書で取り交わしている。

    サハリン地域行政機構が信じるところによれば、新しい油田開発の3会社の持ち分は、ロスネフトが49.8%、中国石化が25.1%、サハリン石油会社が25.1%、となっていた。

    サハリン行政機構の情報筋がコンメルサント通信会社に語ったところによれば、地元行政機構は今回の事業から排除されたことを了解しておらず、依然として共同開発会社に参画する権利を保有しているとのことである。

    ロスネフトの公式見解では、サハリン石油会社からは何の拘束も受けてはいないという。だが、今回の紛争により間違いなく引き起こされる困難は、ロスネフトがサハリン地域行政機構との間で事業推進に向けて必要な交渉をする際に生じるであろう。

    ベニンスキー鉱区について信じられているところによれば、埋蔵資源は1億 6900万トンの石油と2580億立方メートルの天然ガスである。開発免許の適用範囲は、5300平方キロメートルにわたるオホーツク海の大陸棚である。この地域の水深は25から150メートルである。最初の探索井戸の掘削が行われたのは、海上に浮遊するカンタン-3基地のプラットフォームからであった。さらに二つの探索井戸の掘削が近い将来に計画されている。

    地元政府との軋轢をものともせずにロスネフト、つまりロシア連邦政府が中国石化との共同事業に固執するのには戦略的な理由がある。企業としての中国石化の特徴は広範な下流域を押さえている点にある。モータリゼーションが進行する中国の消費者石油市場の魅力は計り知れない。中国市場進出のためには消費者に最も近い最末端を支配する国内有力企業との提携は必須であろう。

    エネルギー供給が逼迫する中国側の事情については触れるまでもないであろう。まさにロシアと中国の提携は「戦略的」なものである。

    ここでひとつ想起すべき国境紛争がある。かつての満州の国境でおきたノモンハン事件である。とんでもない損害を出しながら戦う日本軍の将校に外人記者が質問したのである。「この辺りの地下には何か貴重な資源でも埋蔵されているのか?」と。「ノー」という明快な答えにその記者は心底驚いたというのである。戦後60年も経過して解決しない北方4島問題。ノモンハン事件の縮小版のような感じもしなくはない。

    好きだろうが嫌いだろうが隣人とは「かしこく」つきあうのは生活者の常識というものであろう。と僕はおもうのだが。
    【写真】サハリン島(樺太)を縦断して建設が進むパイプライン(2006年9月、筆者撮影)


ナナイの村・シカチアリャンの歴史と文化、そして暮らし09 大野 遼

    シカチアリャン村の音楽と暮らし シカチアリャン村芸能継承者(ユーラシアンクラブ幹事)ビクトリア・ドンカン

    ナナイの歌謡、舞踊、伝承を子どもたちに伝える伝統芸能継承者・ドンカンさんの報告の2回目です。(大野 遼)

    今日、ドゥチケンは博物館で見ることができるだけですが、まれに民族アンサンブルで使用されます。ドゥチケンという楽器は昔、亡くなった人を追悼する儀式で使用されました。

    伝説によれば、恐ろしい病が大きな部落を襲った際、女性一人だけが生き残りました。女性には泣く力さえありませんでした。女性は白樺の皮で楽器ドゥチケンをつくり、自分の髪で弦を張り、演奏を始めました。ドゥチケンの音色は静かに、細く、まるで女性の泣き声のようでした。こうして女性は亡くなった同朋を追悼しました。

    現在ナナイ人の間には、詩人や、作曲や作詞をする音楽家がいます。以前は、1930年代まで、人々は即興で歌い、思うこと、見たこと、心痛むことなどを表現しました。

    舞踊も、このように踊るという決まりはなく、野イチゴの採集、漁労、狩猟を即興で踊りました。シャーマンの真似をして、祭りの時に太鼓を持って、太鼓を手渡ししながら、最後にシャーマンが踊りました。

    子どもたちの遊びで使われる遊具には、「ボタン」「ガラガラ」「ヒューヒュー」などがあり、これらは今でも子どもたちが使用しています。

    【図解説】1ボタン、太い糸、両側に強く引っ張り、急回転させ、ブンブン音をたてる。
    2ガラガラ 白樺の枠に魚皮を張った太鼓に軸棒を通した。
    3頭より少し上で振り回し、風の音をさせる。


ユーラシア短信 52ケ国2450万人が国内避難民 「対テロ戦争」が事態悪化 NGOが報告書

    各紙が伝えるところによりますと、ジュネーブに本部を置く非政府組織(NGO)「国内避難民監視センター」は十六日、紛争のため国内で避難生活を強いられている世界の国内避難民の状況について報告書を発表しました。

    それによると国内避難民の総数は2006年末で、52国、2、450万人に達し、2005年末より、80万人増加しました。報告書はまた、米国主導の「対テロ戦争」が「紛争を悪化させ、国内避難民を生みだしている」と警告しています。

    報告書はイラクやレバノンなどでの紛争の影響で、〇六年は前年の二倍を超える約四百万人超が新たに避難民になったと指摘しています。


キルギス・イシククル湖ツアー「アジアの瞳サマー・フェスティバル2007」に参加しませんか

    仏教遺跡を発掘中の加藤九祚先生も参加します

    この催しは、日本とキルギスの伝統文化を紹介し合い、体感し、交歓・交流するとともに、化石燃料によって成り立つ社会から、氷河と湖と太陽の国で、これらを資源とした、持続可能な循環型社会の実現を考える機会ともするものです。

    今年、生誕百年を迎える作家・井上靖が「人間の目のようなかたち」と表現し、訪問を試みて果たせなかった幻の湖・イシククル湖畔で、氏のシルクロード詩集の一篇を朗読、散文詩を募集し、顕彰する企画もあります。

    旅行期間:9月6日~9月14日
    旅行金額:274,000円(空港税、燃油サーチャージ等は別)
    フェステイバル日程:7日(ビシュケク)8日、9日(マンジュアタ)、9/12夕方(ビシュケク) これ以外はOPで観光ポイントを十分に楽しんで頂けます。
    【旅行日程】別紙のチラシをご覧下さい。

    【プログラムの概要をご紹介】
    Ⅰバイオマス・エネルギープログラム

    「バイオマス・エネルギー」環境セミナー
    日本側:市川 勝(北海道大学名誉教授)
    曽根原 久司(NPO法人えがおつなげて理事長)
    泊 みゆき(バイオマス産業社会ネットワーク理事長)を予定。
    キルギス側:キルギス共和国科学アカデミー イシククル国立大学「マナス」名キルギストルコ大学 ほか

    Ⅱ文化・芸術プログラム
    Ⅰ部井上靖生誕百年記念してシルクロード詩集から散文詩を朗読
    ①マンジュアタ会場で井上靖のシルクロード詩集から一篇を朗読
    ②散文詩を募集し、優秀者に文学賞を贈呈。アジアの兄弟楽器を中心としたアジアのアーチストの伴奏で朗読
    選考委員:加藤九祚(国立民族学博物館名誉教授)     浦城 幾世(井上靖記念文化財団理事)     チンギス・アイトマトフ(キルギス共和国の作家)他 

    Ⅱ部アジアの兄弟楽器を中心とする音楽フェスティバルの開催
    ①キルギス民族アンサンブル「オルド・サフナ」公演
    遊牧民族史と文明を伝統音楽、踊り、民族楽器を通して人々に伝えます。その能力、魅力を引き出し、新しい捕らえ方を作りだしました。昔からの伝統的民俗楽器を演奏。
    ②アジア・シルクロードの終着駅中央区から派遣されるコムズの兄弟楽器・日本の三味線アーチストほか

    Ⅲシルクロードの風を感じるプログラム 
    ★和凧制作体験と凧あげ 凧の制作や凧揚げのワークショップを行い、凧の魅力や楽しさを体感して頂きます。 ★シルクロードの風を感じるサイクリング・草原渓谷ウォーキング

    Ⅳキルギスの伝統文化体験プログラム
    ■騎馬競技 キルギスの現代に伝わる騎馬民族の心意気を表現
    ■鷹狩りパフォーマンス
    ■マナス叙事詩パフォーマンス

    Ⅴ民族料理体験プログラム
    馬肉ソーセージやクミィス(馬乳酒)、羊肉などの肉料理や晴天が年間250日以上という太陽の恵みをたっぷり受けたリンゴや杏など新鮮な果物を使った健康的料理を楽しんでいただきます。
    【写真】標高3050mにあるタシュ・ラバットのキャラバン・サライ200608 撮影:前田種雄(シルクロード雑学大学)


ユーラシア短信 イラク「国際社会は責任を持った対応を」 ユニセフが訴え

    【2007年4月18日 ジュネーブ発】
    今月12日(現地時間)には議会で、18日(同)には、バグダッド市内のマーケットでと、テロによる犠牲者が後を絶たないイラク。 一向に改善しない治安。蔓延する栄養不良と感染症・・・最大の犠牲者は、子どもたち。

    一向に改善しない治安。その結果として、国中の子どもたちふりかかっている栄養不良と感染症の脅威。ユニセフは、国連難民高等弁務官事務所(UNHCR)が18日(現地時間)、スイス・ジュネーブで開催したイラク難民支援国会議の席上、国際社会に対し、難民・避難民に留まらず、イラクの全ての人々、そして、最大の犠牲者である子どもたちに対し、引き続き責任を持った行動を取るよう訴えました。

    「イラク国外に脱出した子も、国内に留まっている子も、子どもたちが置かれている状況は一様に悪化しています。特に昨年1年間の状況の悪化の度合いは深刻で、今日現在までに、200万人近い人々が、住み慣れた家・地域を追われ、イラク国内で避難生活を強いられています。」 支援国会議の席上、ユニセフ緊急支援局のダン・トゥール局長は、イラク国内の避難民の子どもたちの現状を訴えました。

    こうした状況に置かれている子どもたちの数は100万人。更に100万人あまりの子どもたちが、イラク国外に逃れたと見られています。

    イラクの子どもたちの状況は、1年前も楽観できるものではありませんでしたが、少なくとも「安定」していました。しかし、治安の大幅な悪化により、多くの子どもたちが学校に通うことを諦めてしまっています。安全な飲料水や保健・医療などの基本的な社会サービスへのアクセスも、同様にままならなくなってきています。また、様々な技術者の流出も、そうした社会サービスの供給体制を脆弱化させています。

    こうした状況を背景に、子どもたちの間に栄養不良状態が蔓延し、様々な感染症の大規模な流行も、いつ起きても不思議ではない状況が生まれています。子どもたちの予防接種率は低下する一方です。過酷な夏を前に、子どもたちの命を奪う、下痢性疾患の大量発生が懸念されています。(中略)

    2003年以降、3名のスタッフをテロなどによって失ったユニセフですが、イラク国内の様々なパートナーと協力し、現在も、安全な飲料水や、保健・医療、栄養などの分野で、引き続き子どもたちの支援活動を続けています。

    そして、イラクの子どもたちに国際的な支援や関心があまり寄せられなくなったため、ユニセフ本部内に常時一定額を内部留保している突発的な緊急支援活動に充てる資金から、今後数ヶ月に必要な人道支援活動資金を、イラク国内向けに200万ドル、イラク難民向けに70万ドルを準備しました。

    しかし、こうした支援だけで子どもたちの状況が改善されないことは火を見るより明らかです。イラク政府はもちろん、国際社会からの支援が不可欠です。(後略)日本ユニセフ協会 http://www.unicef.or.jp/top3.html より


キルギスへの誘(いざな)い 写真で見る中央アジアのオアシス13 若林一平

    11世紀のミナレット

    ブラナ塔は、元は11世紀のミナレットである。ビシュケクからイシククルに行く途中にある。現在の塔は修復再建されたものである。
    (写真:1998年、若林一 平撮影)


第16回春の名橋「日本橋」まつりで、キルギスやシルクロードの民族歌舞を紹介

    桜の花が舞う4月8日(日)、第16回春の名橋「日本橋」まつりが開催されました。

    まつりは、日本・キルギス国交開始15周年記念にちなみ、キルギス大使館のクタノフ大使や中央区の矢田区長も出席して、「日本橋・滝の広場」において盛大にオープニングセレモニーが開催されました。

    セレモニーの後、キルギスをはじめシルクロードの民族音楽や民族舞踊などが披露され、集まった人々は興味深く耳を傾け、見入っていました。

    観衆を魅了するキルギスの舞姫・ジュルディスさん、キルギスで活躍する三弦コムズ演奏の石阪由美子さんと松本香代子さんをはじめ、ウイグルのタンブル演奏のアブライティさんとドタール演奏のイダヤットさん、オアシスに花開くウイグルの舞い・グリザールさん、馬頭琴のライ・ハスローさん、モンゴル笛のジリンバヤラさん、モンゴル倍音奏法 ホーミーの梅木秀徳さん、モンゴル琴と中国古箏のタラーさんの他、沖縄三線の伊良皆高吉氏(沖縄県指定無形文化財技能保持者)も駆けつけ熱演しました。  

    さらに、東京アイヌ協会会長・浦川治造さんも応援にこられました。シルクロード作家・井上靖の生誕100年を記念し、元NHKアナウンサー石橋健一さんが、井上靖の詩「シルクロード」を朗々と読み上げました。

    セレモニーに先立ち、日本橋川浄化のためのEM団子の投入やキルギスの物産展など物品の販売や福引などで、日本橋まつりは大いに盛り上がりました。
    【写真】左上:キルギスの舞姫・ジュルデイスさん 右上:詩を朗読する石橋さん 下:桜舞う日本橋の下でシルクロードの音が響きます。 提供:若林 一平


新潟日報に大野 遼さんのインタビウ記事 聞き手・親松茂編集委員

    新潟日報2007年4月7日付が、キルギス共和国で、フェステイバルを企画している大野遼さんのインタビウ記事を掲載しています。聞き手は、同紙編集委員の親松茂氏です。

    この中で、キルギスでの開催について「キルギスは、アジアの十字路であり続けてきましたが、石油、天然ガスなど地下資源に恵まれないため、経済発展から取り残されていますが、太陽と豊富な水資源があります。地下資源に依存せず、バイオマスや自然エネルギーによる未来型産業経済に取り組んでいける環境にあると思います。そこで、昨春、自立型循環型社会をめざしたグランドデザインを提案したところ、受け入れられ、今回の催しに煮詰まってきたのです。」と語っています。

    また、「シルクロードツアーというと、過去の歴史を訪ね、ロマンに浸るものでしたが、今回は『時空回廊』を感じてもらうツアーにしたい。」と未来へ向かってのイベント・ツアーであることを強調しています。

    インタビウを終えて、シルクロード作家・井上靖を偲んだ催しや民族楽器・コムズと三味線との共演なども予定しており、「回廊での結びつきを強く感じながら、交流が一層深まることを期待したい。」と結んでいます。


編集後記:ニューヨークのブルムバーグ市長が、温室効果ガスの排出量を2030年までに30%削減することを含む環境対策を発表したと報じられています。マンハッタン島を通行する車に「通行税」を課す事も含まれ、論議を呼びそうです。ブッシュ政府が「京都議定書」から離脱したもとで、共和党員であり、世界屈指のユダヤ系富豪・経営者でもある市長の今後が注目されます。(高橋)


発行:特定非営利活動法人ユーラシアンクラブ 発行人:大野遼住所:〒151-0053東京都渋谷区代々木2-13-2 第一広田ビルTEL:03-5371-5548 FAX:046-285-4895 E-MAIL:paf02266@nift y.ne.jpホームペイジ:http://eurasianclub.cocolog-nifty.com/郵便振替:00190-7-87777ユーラシアンクラブ。会費、ご寄付はこちらへお願い致します。ご連絡はメールかファックスを希望します。

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