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2008年6月

2008年6月 1日 (日)

ニュースレター第106号 セミレチエの歴史と文化

ユーラシアンクラブニュースレター第106号2008年6月1日


セミレチエの歴史と文化 栗本慎一郎

    セミレチアは英語風にセミレチアということもありますが、もとはロシア語(7つ・セーミと川・レカー)で7つの川の地方、つまりたくさんの川のある地域ということです。

    現在のキルギスの北部とカザフスタン南部のこの地域の川の多くはアルマトイ北方のバルハシ湖に流れ込んでいますが、セミレチエの実質を形成するのはキルギスのイシククル湖周辺から流れ出るチュイ川です。

    最後はカザフの砂漠に吸い込まれますが、途中まで右岸がカザフ、左岸がキルギスです。春から初夏にかけて大変美しい花が咲き、小さな湖沼を含めて水豊かな地域です。

    私はこの地域に立つと学生時代に愛唱した「林檎の花ほころび、川面にかすみ立ち」という歌をいつも思い出します。これはロシア人の歌ですから、どこかほかの土地のものかも知れませんが、イメージはセミレチエそのものでしょう。

    セミレチエはロシア人がやってくるはるか前の、遅くとも紀元前1000年くらいから発展していた地域でした。すぐ北にユーラシアの人類の歴史的拠点エニセイ川上流域を持ち、東のイシククル湖は更に東のジュンガリア盆地と繋がっていました。

    ジュンガリアの東はモンゴル高原で、紀元前に匈奴の一部がここに拠点を置き、更に西のカスピ海から黒海方面に交易のルートを確保していたのです。

    19世紀にドイツの歴史地理学者リヒトホーフェンやスエーデンのヘディンがペルシア方面に出たはずだという先入観から見逃した、このセミレチエからカスピ海の北という道こそ本当のシルクロードだったのです。

    そしてこの本当のシルクロードこそ、シルクロードどころか文明文化そのものがメソポタミアから南シベリアへそしてその逆に動いた道でした。

    紀元前2,3世紀に砂漠のオアシス都市に住むソグド人たちが匈奴の権力に頼ってセミレチエにいくつもの都市を建設しました。ソグド人たちは最初の拠点サマルカンドで使っていた駱駝を、ここからは舟と小型の馬に乗り換えて匈奴の支配するモンゴル高原から、その配下だった鮮卑のいたアムール川域までも移動しました。

    ソグド人は匈奴の後、突厥の支配を頼り、そのもとで6世紀後半の突厥-東ローマ同盟下の絹交易の主体となります。ルートはもちろんセミレチアからカスピ海北です。

    ササン朝ペルシアとエフタルを滅ぼした西突厥は、7世紀に首都を天山山中から出てセミレチエのアクベシムに置きます。629年、インドに行かねばならぬ玄奘が西突厥皇帝の助けを求めにやってきたのがここです。もちろんひどい迂回でしたが、セミレチエこそが中心だったので仕方なかったのでした。(完)
    (くりもと しんいちろう 経済人類学者・東京農業大学教授)【写真】セミレチエ 提供:筆者

    編集部より:アクベシム遺跡を発掘中の栗本慎一郎教授から、「アジアの瞳2008」の開催にちなみ、記事を寄せていただきました。

    栗本慎一郎教授 「世田谷自由大学」新宿公開講座
    6月18日 19:00より 会場:ユーラシアンクラブ
    テーマ:セミレチエの歴史と文化
    キルギス・アクベシム遺跡を、現在栗本愼一郎東京農業大学教授(元衆議院議員)が、キルギス科学アカデミーの考古学者と協力して継続調査中です。6月18日、自ら主催する「世田谷自由大学」の新宿公開講座としてユーラシアンクラブで解説します。
    【申し込み】定員13名。必ず事前にファックスかメールでお申し込み下さい。0462854895か paf02266@nifty.ne.jp


加藤九祚先生のウズベキスタン・カラバーク遺跡発掘調査支援の集い
皆さまのご参加をお待ちします

    本年10月、加藤先生はウズベキスタンのパートナー・トウルグーノフさんとともに「カラバーク遺跡」の発掘調査を行います。発掘に際して、ボランティヤの発掘調査隊員を含む日本からの支援を要請しております。以下の日程で支援の集いを行います。ウズベクから帰国の加藤先生も駆けつけます。
    皆さまのご参加をお待ちします。

    日 時:6月7日(土)13:30開場 14:00開演 17:00迄
    会 場:JR東中野駅前 山手通り キャラヴァンサライ・パオ 9F 驢馬駱駝(ろまらくだ)03-3366-1310
    挨 拶:加藤 九祚(国立民族学博物館名誉教授 予定)
    講 演:古曳 正夫(元シルクロード月刊雑誌「ハルブーザ」を主宰。現在、カラテパ遺跡をボランテイア発掘)
    テーマ:「今ときあかされる ウズベキスタンでのアレクサンダ-大王 2年半のなぞ!」

    会 費:1,000円(飲み物、スナックを用意しています)
    問合先:新宿区大久保1-1-45 (株)ソフィア 川崎 知
    電話 03-5292-7858 satoru@sophia-net.com
    【写真】チョルポン・アタの岩絵を解説する加藤先生 200709

    加藤先生講師のイベント案内 6月22日(日)14:00~16:00
    座談会「街角からみたウズベキスタンの過去と現在」
    講師:加藤九祚 大村次郎(写真家) コーディネーター:西岡圭司(「季刊民族学」 編集長) 定員:80名 入館料のみ必要
    たばこと塩の博物館(渋谷区神南1-16-8 渋谷駅から徒歩10分)


テルメズ紀行2008-加藤九祚とその世界- 第2回 若林 一平

国境の街テルメズに加藤邸を訪ねる(1)

    41度、39度、38度、39度、40度、41度(いずれも摂氏)。これは今週水曜日(5月21日)から来週月曜日(5月26日)までのテルメズの最高気温の予想値である。6日のうち3日は40度を超えている。

    「風薫る五月」はまったく別世界だ。ただし、空気は猛烈に乾燥しているので、木陰にはいるとヒンヤリとするはず。これは救いである。日本の「蒸し暑さ」とは違うユーラシアの「猛暑」である。5月21日現在、九祚さんはテルメズで発掘中である。

    ぼくらがテルメズの加藤邸を訪ねたのは2008年3月24日。ここで「ぼくら」というのはぼくと中野君という青年の二人である。中野君は就職先も決まりぼくの勤める大学の卒業式を終えて入社式を待つばかりの身、つまり今回はまさしく「卒業旅行」なのだ。

    彼がテルメズを旅先に選んだ理由はただひとつ。九祚さんが5年間におよぶシベリア抑留を「国費留学」なのだと自分自身に言い聞かせたというエピソード。中野君はこのエピソードにいたく心を打たれた。他でもない「国費留学」の先にあるフィールドワークの現場で九祚先生にお会いしたい、その一心でテルメズまで来たのである。

    テルメズは国境の街。この「国境」というのが日本列島の住民にとってのいわば苦手科目である。要はピンとこないのだ。海に囲まれたこの列島では国境を「物理的に」意識することが日常生活では全くない。

    事実としては成田空港の通過が国境の物理的通過なのだが。そこに「国境」がもつ本来の緊張感がない。単に日本国内の儀式として国境があるに過ぎない。

    しかし、テルメズは違う。アフガニスタンとの国境が眼前に存在している。ソ連時代にはアフガニスタンへの大規模な侵攻が行われた最前線基地がテルメズだった。米国のCIAがテルメズへのソ連軍幹部の頻繁な移動を事前に察知していたことで知られている。

    テルメズではホジャーエバ通りという加藤邸のある通りにホテルを予約した。昼過ぎにチェックイン。しかしフロントでまずトラブル発生。

    現地旅行社からホテルのバウチャー(利用券)に該当する入金が行われていないのである。バウチャーはウズベキスタンへの旅行者にとってはまさに命綱。日本国内で事前に購入したバウチャーに基づいて在日ウズベキスタン大使館が旅行ビザを発行するしくみである。

    このバウチャーが機能していないのである。しかし、ビザはあるわけだし宿泊代を払ってくれれば「お客」に変わりないということでまずはクリア。

    さらに次の関門が待ち構えていた。フロントで強面の人物からの厳しい尋問にさらされた。タシュケントからテルメズへの移動の際に早めの便に変更していたのだが。この変更の理由について納得がいかないというのである。旅行者が自分の都合でフライト変更することは別に何の問題も無いはずだが。彼はそこに「何か」を嗅ぎ付けた、と思い込んでいるらしいのである。

    たしかに、緊張の極にある国境の街に4日も滞在することは「変なこと」であるのは間違いない。15分くらいの尋問の果てに、彼は「ところでこれからどうするのだ」と聞いてきた。

    そこでぼくは「ぼくらは加藤九祚博士の生徒なのである。これから加藤邸を訪問し今日はパーティーの予定が入っている。明日からはいよいよ博士の指導を受けるために遺跡を訪ねる予定なのだ」とありのままに答えた。この答えで「尋問者」の態度は一変した。

    強面は一瞬に笑顔に変わり、「みなさんを心から歓迎します。加藤博士はわれわれもよく知っている高名なかた。今日のパーティーとテルメズの遺跡を楽しんでください」とのこと。ついでに加藤邸への道順を丁寧に教えてくれたのである。まさに「加藤博士効果」第1弾であった。(以下次号)

    【写真1】テルメズの3月は日本の5月、街の緑がまぶしい。
    【写真2】ホジャーエバ通りで見つけたロシア正教会、使われておらず中は荒れていた、多くのロシア人の撤退と共に荒廃したのであろう。(いずれも筆者撮影)


アジアの西端・トルコ寸描2007(7)
トウルキャン・サイランさんのこと、そして若い国 杉浦 龍平

    「現在、トルコの法律では女性参政権、一夫多妻の禁止など社会における女性の正当な権利が法律で守られている。ところが、貧しい辺境での現実は違う。女医になってから20年間、サイランさんは僻地で医療活動に身を投じていたが、そこで古い因習に縛られ、文字も読めず、男たちの暴力に苦しむ女性の姿を見続けてきた。

    1989年、近代生活支援協会(CYDD)を設立。家庭内暴力から女性を守る保護施設などを作り、「学校へ行きたい」という少女たちには教育が受けられるように奨学金を与え、支援してきた。

    今、サイランさんは肺がんを患いながら、未来を担う女性たちのために懸命な活動を続けている。一人の女性医師の熱き闘いを見つめる。」(NHK・BS番組『娘たちよ大地に咲き誇れ~トルコ 少女への教育支援~』紹介より)

    番組を見て、女医トウルキャン・サイランさん個人の、癌をおしての懸命な努力に心から敬意を覚えました。一方、国や自治体、そして社会の一段の取り組みを願わずにはいられませんでした。

    このような努力もあり、15歳以上の成人識字率は87.4%。男性95.3%、女性79.6%(2002年度UNESCO調査)になっています。

    ところで、何処に行っても元気な子どもたちの顔が印象的なトルコ。この国は若く、平均年齢が28歳と現地で聞きました。日本に帰って調べてみましたら、その通りです。

    人口70,586,256人(2007年12月末現在)。年齢分布0~14歳26%、15~64歳67.3%、65歳以上6.7%。平均年齢28.3歳、平均寿命72.36歳(男69.94歳、女74.91歳)。

    日本は、年齢分布0~14歳13.6%、15~64歳64.7%、65歳以上21.7%。平均年齢:43.3歳。平均寿命:男79.0 女85.81(2006年10月1日推計)。

    平均年齢の差はなんと15歳も若く、15歳以下の年齢層は日本の倍の比率にもなります。論より証拠、どこも子どもや若者で一杯です。私たちが訪ねたサフランボルでも、トルコ各地から若者が観光に来ていて、活気に溢れていました。(以下次号)
    【写真】若者たち サフランボルで 提供:筆者


ミュージシャンと行く新シルクロード・音楽歴史紀行
「アジアの瞳サマーフェスティバル2008」ご案内

    昨年夏、天山山脈の中央に位置するキルギス共和国で開催された「アジアの瞳サマーフェスティバル」を今年も実施することになりました。

    シルクロードの十字路イシククル湖湖畔にある太陽崇拝の聖地マンジュルアタを運営するキルギス人家族や今でも天山の高原で遊牧の暮らしを守る牧民が、騎馬競技や鷹狩り、英雄叙事詩マナスの朗詠や伝統楽器コムズや口琴、笛など伝統的暮らしと文化で歓待するプログラムを準備しています。

    また今年はキルギス観光庁が中心になって、昨年、キルギス最高の民族アンサンブル「オルドサフナ」のリーダー・シャミールジャパロフ氏と合意した「太陽芸術村アジアの瞳フェスティバル」に向けた第一歩になる国際音楽フェスティバルが実施されることになりました。

    国際音楽フェスティバルには、在日キルギス共和国大使館の協力で、篠笛と津軽三味線による創作音楽に新境地を開くミュージシャン木村俊介さんと最近モンゴルウランバートルで開催された国際馬頭琴フェスティバルで金賞を受賞、自作曲も60曲を超えた馬頭琴界の第一人者ライハスローと表現力に定評のある古箏のタラー、モンゴルの笛(リンベ)のジリンバヤラ、ホーミーの梅木秀徳がキルギス観光庁から参加を招聘されています。

    今回のフェスティバルは、国際音楽フェスティバルに参加するミュージシャンと行くシルクロードの旅という特色を持っています。

    日本のバチで叩く三弦「三味線」は、キルギス民族の楽器コムズ(火不思クーブーズ)と6世から8世紀にかけて、イシククル湖西方にあった西突厥の首都碎葉城を経て隋唐にもたらされたと記されて琵琶(曲項四弦琵琶)が、16世紀の後半に琵琶法師澤住検校の手元で、持ち帰られた結果誕生したことが昨年までの私のアジアシルクロード音楽フェスティバルの活動の中で明らかになってきました。

    今回のフェスティバルは、キルギス最高のミュージシャンとの競演の中で、こうした時空を超えた音楽のシルクロードをアピールするほか、キルギスやモンゴルを含めアジア諸民族の音楽と日本の音楽が兄弟であることを印象づけることになります。

    また昨年キルギスの子供達を対象に実施した日本文化のワークショップは、日本の凧の会会員協力による凧揚げでしたが、今年は折り鶴ワークショップを実施することにしています。

    キルギスとアジア、日本を結ぶ重要な古代遺跡碎葉城は、イシククル湖西方のアクベシム遺跡と想定され、現在栗本愼一郎東京農業大学教授(元衆議院議員)がキルギス科学アカデミーの考古学者と協力して継続調査中であり、今回のフェスティバルでは、ツアーに先立ち栗本教授によるセミナーが計画されています。

    栗本教授は、3月から始まった、新宿のユーラシアンクラブ会議室でのユーラシアンフォーラムで、6月18日夕方、自ら主催する「世田谷自由大学」の新宿公開講座としても解説していただくことになっています。

    今年の新シルクロードエコカルチャーツアー「アジアの瞳フェスティバル」は下記の要領で実施されます。興味のある皆さんのお申込をお待ちしています。

    新シルクロードエコカルチャーツアー
    「アジアの瞳サマーフェスティバル2008」
    実施日時:8月26日成田発9月3日成田着(8泊9日)
    旅行企画実施:株式会社トラベル世界
    旅行代金:37万5千円
    お申込・問い合わせ:アジアの瞳サマーフェスティバル」日本事務局  (NPOユーラシアンクラブ・愛川サライ内)
    連絡先:T/F046-285-4895、E-mail/paf02266@nifty.ne.jp携帯電話/090-3814-5322(大野遼)


ミャンマーのサイクロン被害
中国四川省大地震被害への支援を ユニセフなど寄付を訴え

    未だに支援が届かない地域:ユニセフ、支援を急ぐ
    【2008年5月22日 ミャンマー・ヤンゴン発】
    ユニセフ ミャンマー事務所は、現地時間22日夜、支援活動の現状を以下のように伝えてきました。「サイクロンの被害が発生してから既に20日。被災地域には、未だになんらの支援も届いていない村もあり、食糧や飲料水、医薬品、衛生設備(トイレ)などが圧倒的に不足している村もあります。」

    「各地に設置された避難所は、未だに屋根も無い場所での生活を余儀なくされている人も少なくありません。許容量を超える避難民でごった返し、衛生環境も非常に劣悪です。下痢性疾患や呼吸器系の疾患、赤痢が増加しています。」

    「ヤンゴン市内で、これまでにユニセフが健康チェックを実施した子どもたちの3割が下痢性疾患に罹っていました。」「栄養不良の蔓延も憂慮されます。最大の被災地、ラプッタで実施した緊急調査の結果、子どもたちの8.1%が急性栄養不良の症状を示し、うち0.8%が重症の状態でした。」(以下略)

    中国大地震 第8報  ユニセフ 支援物資の調達を急ぐ
    【2008年5月22日 中国・北京発】
    ユニセフ中国事務所は、現地時間22日、肉親を失ったり離れ離れになった子どもたちの実態の把握と保護活動のために、中国政府との共同専門家チームを被災地に派遣。

    また、既に被災地で配布したテントや毛布などに加え、同日までに、5万人分の子ども用の衣服などを発送。24日までに200トンの浄水剤、30日までに200張の仮設教室用の大型テントが被災地に到着する予定。

    また、避難所などの衛生環境の改善を図るための資材や、追加のテント、衣服、靴などの調達を進めています。殆どの資材は、現在までのところ中国国内で調達できていますが、テントに関しては、中国国内の在庫が尽き、また生産量も需要を超えているため、海外での調達を進めています。(以下略)

    中国大地震緊急募金通信欄に「中国大地震」と明記ください。
    郵便振替:00190-5-31000口座名義:(財)日本ユニセフ協会

    ミャンマー・サイクロン緊急募金通信欄に「ミャンマー・サイクロン」と明記ください。振替番号、口座名義は同じ。
    *送金手数料は免除されます。日本ユニセフ協会 http://www.unicef.or.jp/


ライター長澤法隆氏の
サマルカンド・ブルーに誘われて~ウズベキスタンの世界遺産

    日時:2008年6月21日(土) 10:30~12:30
    会場:トラベルワンダーランド本社 JR新宿駅南口徒歩3分
    東京都渋谷区千駄ヶ谷5-33-8 サウスゲート新宿ビル9階
    受講料:500円 当日、会場にてお支払い頂きます。
    ※受講料は日本ユネスコ協会に寄付。世界遺産活動に活用。
    定員:25名 前日まで受け付け可能

    企画運営:特定非営利活動法人 世界遺産アカデミー
    協賛:株式会社 エイチ・アイ・エス
    お申し込み:03-5360-8691mail :tw-sekaiisan@his-world.co.jp


ユーラシアンフォーラム2008年前期 6月のプログラム
ご来場をお待ちします

    5月30日(金):シルクロードの音楽と暮らし 演奏曲「美しい天山の山」
    スピーカー:チンブラグ(タンブル演奏家)

    6月11日(水):ダリー語とアフガニスタンのお菓子と飲み物② アベキシメシ(葡萄ジュース)とドウ(ヨーグルト) 
    スピーカー:江藤セデカ(NPOイーグル・アフガン協会理事長)

    6月13日(金):モンゴル音楽―特に馬頭琴奏法 モンゴル馬頭琴界のリーダーが伝統的奏法と暮らしと音楽について語る。
    スピーカー:ライ・ハスロー(馬頭琴奏者、国立音楽院講師)

    6月18日(水):「世田谷自由大学」新宿公開講座 セミレチエの歴史と文化
    スピーカー:栗本慎一郎(経済人類学者・東京農業大学教授)

    6月27日(金):シルクロードで生まれた楽典12ムカム 演奏曲「天山の春」、ラワップ、タンブル、太鼓の演奏と歌謡の紹介
    スピーカー:アブドセミ・アブドラフマン(東京芸術大学大学院)

    会場:ユーラシアンクラブ会議室(定員13人)
    時間:午後7時から1時間半 会費:1,000円
    フォーラム後スピーカー・演奏者と参加者の懇談会
    先着順(小会場のため、必ず事前にお申し込みください)
    【申し込み】ファックスかメールでお願いします。0462854895 か paf02266@nifty.ne.jp
    【問合せ】09038145322(大野遼)か上記メールファックスでお願いします。


ひとり"ハルピン氷雪大世界"と瀋陽・大連・旅順をゆく(4) 京免 宣昭

    1月8日(火)快晴 思い切ってヒッチハイク
    夕刻、凍りついている松花江の向こう岸にある太陽島公園に向かった。ホテルのフロントスタッフに太陽島へロープウエイで出かける旨、話を残して出掛けた。

    入場券には「中国ハルピン第20届太陽島国際雪雕芸術博覧会」となっており、ここも雪氷祭りの一環の場所であると確認した。公園は非常に広く会場は2会場あり、一部は未だ建設中でもあったが氷像の迫力は凄いものがあり、特にイベント大会場の氷舞台には目を見張るものがあった。

    氷室喫茶店で熱いお茶を飲み、ロープウエイ駅に向かったが、何となく嫌な予感がした。それは、駅舎が真っ暗であったことである。

    時刻は午後6時半頃であったが、ロープウエイの運行はあると思っていたのが甘かった。現実は、5時過ぎで運行は終わっていたのである。それでは、何故最初に乗った際、往復のチケットを外国人に販売したのか、少なくとも運行は何時までであるとの説明をしないのか。再確認しなかった自責の念にかられながら、愚痴をこぼしたが無駄であった。

    住宅も何もない、市内へ戻る交通手段も一切ない。一台の車が来てタクシーは何処と聞いたが明るい地区を指差してあそこだという。かなり離れている。ここで少し待つことにした。待つこと20分、車も通らなくなり心細くなり始めたので、思い切った手段に出ることにした。それは、ヒッチハイク方式である。

    1台のセダンが来たが、素通りした。また1台ワゴンが来たので、思い切って地図を掲げたところ止まってくれ、松花江を見ながら向こう側へ渡りたいと身振り手振りで話をすると理解してくれた。

    地図を見ながら私が何処に行きたいのかを示すように云ってくれたので、行き先(中央大街入口)を示したところ分かったと頷いた。40代の紳士で中国語のみでのやり取りであったが、危険を感じる状況は一切なかった。

    凡そ15分後目的地である中央大街入口で車は停車し、降りる前に丁重に挨拶をしながら下車した。かの紳士は、困っている観光客だということを理解してくれた。中国ハルピンでの有難い出来事であった。謝!謝!である。

    下車後、ハルピンより始めて自宅に電話を入れ、たった今起こったヒッチハイクの出来事を話したところ、厳しく叱責された。それは、極めて危険な行為であったというのである。自分も冷静になってみるとかなり危険な冒険行為であったと大いに反省した。

    *1月9日(水)晴れ
    中央大街で気になっていたのがナッツ売り場であり直行した。日本では見掛けない繭玉のように扁平な殻の胡桃や黒っぽい石のような殻の中に果実が入っているナッツを現地の人たちも買っているのを見掛けていたからである。

    味見をすると両方とも非常に美味しく、しかも、殻をこじあける小さな金属片つきで、これなら珍しいお土産になると思い買った。前者の漢字名は長寿果、後者は鮑石菓と書いてくれた。(以下次号 きょうめん のりあき 越中を自慢する会会員)
    【写真】太陽島公園会場 提供:筆者


編集後記:週間朝日5/30号『崩壊!ニッポンの医療』に元厚生労働大臣・尾辻秀久氏が寄稿。曰く、現在の社会保障費抑制は小泉政権時に設けられた経済財政諮問会議で決まり、02年度から毎年2200億円の削減が強要された。04年当時大臣だった氏は、民間議員に「医療費削減」を被告人席に座らせるようにして責め立てられた、国民から選ばれたわけでもない財界人や学者に何故、と慨嘆しています。この部分については私も全く同感です。(高橋)


発行:特定非営利活動法人ユーラシアンクラブ 発行人:大野遼 住所:〒151-0053東京都渋谷区代々木2-13-2 第一広田ビルTEL:03-5371-5548 FAX:046-285-4895 E-MAIL:paf02266@nift y.ne.jp ホームペイジ:http://eurasianclub.cocolog-nifty.com/ 郵便振替:00190-7-87777ユーラシアンクラブ。会費、ご寄付はこちらへお願い致します。ご連絡はメールかファックスを希望します。
2008 06 01 Non Profit Organization Eurasian Club

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