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2008年8月

2008年8月 1日 (金)

ニュースレター第108号 【特別寄稿】日本の友人のみなさまへ カラバグ・テパ遺跡の発掘について 

ユーラシアンクラブニュースレター第108号2008年8月1日


【特別寄稿】日本の友人のみなさまへ 
カラバグ・テパ遺跡の発掘について バハドゥル・トルグノフ
Bakhadur Turgunov (Head of Department of the Fine Arts Research Centre,
Chief of Uzbek-Japanese Expedition, member of German Institute of Archeology)監訳:加藤 九祚

    最初にこのたびのウズベキスタン・日本共同発掘調査支援の企画を進めてこられた加藤九祚博士に心より謝意を表します。
    この発掘調査支援の企画自体わたしたちにとって画期的なことでありたいへん喜ばしくまた誠にありがたいことであります。
    以下に今回の発掘についてご説明いたします。日本のみなさまとカラバグ・テパの地でお会いできる日を心待ちにしています。

    【カラバグ・テパの位置】
    カラバグ・テパ遺跡は現代の都市デナウの北東方約15km、豊かな農村地帯のまん中に位置している。テパとは過去に人間が住んだ小都市や要塞、集落が崩れて、今は粘土の小丘になっているものをさす。

    中央アジアの平原をくるまで走ると、道路から見える遠近の地点に、こうした小丘が目につくが、中にはすでに発掘されているものもあるし、また未発掘のものも見られる。テパが墓地になっているものも少なくない。

    カラバグ・テパのある一帯は西にバイスンタウ、北にパミール高原から連なるヒッサール山脈、東にババタグ山脈に囲まれ、これらの山々からの水を集めたスルハンダリヤ川にうるおされた沃地で、はるかな昔から人びとが住みつき、石器時代の遺跡が残っている。

    1959年、カラバグ・テパから約500m 離れたハナカ・テパにある「ハルチャヤン」とよばれる地点から、ヘレニズムの影響を示す見事な塑像群が発見され、ウズベキスタンの女性考古学者プガチェンコワさんらが調査して世界的に知られるようになった。

    これ以後ハルチャヤンが、カラバグ・テパとハナカ・テパの両方を代表する地名となり、「ハルチャヤン地域」とよばれるようになった。しかし近年、人口増加とともに農地の開発がすすみ、ハルチャヤン地域に散在していた小テパはブルドーザーで削りとられ、今ではカラバグ・テパだけがわずかに残っている。

    それも四方から圧迫されているが、幸いに墓地にもならずに、中央部が原形をとどめている。遺跡の土は良好な肥料にもなるので、農民によってとりわけ好まれている。したがってカラバグ・テパの発掘調査は今や緊急を要する事業である。

    【発掘調査の意義
    歴史上ハルチャヤン地域が最も栄えたのは前2-前1世紀、つまりグレコ・バクトリア王国の滅亡からクシャン時代の成立までの時期であることが調査によって判明している。

    これはどんな時期か。中国の有名な史書『史記』の大苑伝には、月氏(クシャン)は大夏(グレコ・バクトリア)国を滅ぼしてこれを臣とし、ついに「?水(アムダリア川)の北に都して、王庭をつくる」と書かれている。つまり月氏はグレコ・バクトリアを滅ぼして、まずアムダリアの北側に都を定めたとある。

    プガチェンコワはこの都が、この時代のアムダリア北部の大遺跡であるダルヴェルジン・テパであり、ハルチャヤンは月氏王の離宮であるとの仮説を提出した。つまりカラバグ・テパはこの離宮の一部だと言う。したがって、カラバグ・テパの発掘調査は、これまで知られなかった重大な歴史的事実を明らかにする可能性を秘めている。

    【発掘調査のための条件】
    カラバグ・テパの約40km 南にあるダルヴェルジン村に、ホテルとほぼ同じ設備のある「加藤の家」があり、毎日そこからカラバグ・テパまで通うことになる。作業員も原則としてダルヴェルジン村の村民であるが、一部はカラバグ村からもきてもらう。

    「加藤の家」にはすばらしいプールと風呂があり、女性用の別室もある。また炊事人をやとって、自分たちの好きな料理を好きなだけ食べることができる。変わった食べものとしてはバインスンタウ特産の山ニンニクとハチミツなどがある。

    シルクロードの歴史だけでなく、文章や絵画、写真などに興味や関心のある方々を歓迎します。
    【写真】上:ダルヴェルジン・テパ出土の「月氏」王子像(塑像)とんがり帽子に注意。下:カラバグ・テパ出土のテラコッタ 提供:加藤九祚


カラバグ遺跡発掘 ウズベキスタン日本共同調査支援委員会からのご報告とお願い

カラバグ遺跡発掘ツアー実施にあたってトルグノフ先生からメッセージ届く

    本委員会は、加藤九祚先生が企画しウズベキスタン現地の研究パートナーであるトルグーノフ先生が進めるウズベキスタン・デナウ郊外のカラバク遺跡発掘ウズベキスタン日本共同発掘調査支援活動をつづけてきました。

     このほどトルグノフ先生ご本人から日本の友人のみなさまへ、企画そのものへの謝意と発掘調査への参加を呼びかけるメッセージが届きましたので上にご紹介いたしました。

    加えて朗報です。永年にわたって九祚先生の発掘調査のボランティアとして活躍してきた古曳正夫さんが今回発掘調査に同行されることとなりました。古曳さんは現地事情に詳しくトルグノフ先生とはまさに知己の間柄の方です。九祚先生によれば、よく食べよく寝る「健康優良児」でものすごく働き者だ、とのこと(「アイハヌム2007」より)。頼もしい限りです。

    ツアーの募集と並行して発掘調査支援の募金活動を行っています。1口5,000円で振込先は郵便振替:00190-7-87777ユーラシアンクラブです。「カラバグ発掘支援」とご明記下さい。
    応援のほどよろしくお願いいたします。


カラバグ遺跡発掘 ウズベキスタン・日本共同発掘調査支援8日間

10月1日~10月8日 旅行費用:286,800円 支援金:一口¥50,000 その他費用など

    この旅行は加藤九祚先生が企画し研究パ-トナ-であるトゥルグ-ノフ先生が進めるウズベキスタン・デナウ郊外のカラバク遺跡発掘 ウズベキスタン・日本共同調査を財政的に支援し、参加者の皆様も発掘ボランティア-として発掘に協力することを目的とした企画手配旅行です。
    皆さまのご参加をお待ちします。

    参加費用:¥286,800(上記に日程表に記載している 航空券、宿泊費、移動における交通機関、食費です)
    支援金 :一口¥50,000 (ウズベキスタン側ヘ支援金として寄付いたします。)一口以上
    他の費用:航空券にかかる燃油サ-チャ-ジ及び空港税2008年6月30日現在 ¥19,150。成田(¥2,040)あるいは関西空
    港使用料(¥2,650)。ウズベキスタン ビザ取得料¥8,000(印紙代金含む)

    他に発掘支援終了後、周辺遺跡を訪ねる「血湧き、肉躍る アレクサンドロス大王ウズベキスタンの戦跡を訪ねる15日間の旅」コースもあります。旅行費用378,000円、支援金50,000円以上、その他費用があります。あわせてご検討下さい。
    お問合せ・お申込みは 東京都知事登録旅行業第3-4240ソフィア㈱ 川﨑まで Tel03-5292-7858

    10月1日~10月8日 8日間日程
    10月1日(水)21:00ウズベキスタン航空(HY-528便)にてタシケントへ。23:45 関西空港発 関西空港からの参加もok。 9:25タシケント発 HY1125便に乗り継いで一路テルメズへ。

    11:25テルメズ着 テルメズ考古学博物館見学。昼食後、ダルヴェルジンにある『加藤の家』へ。夕食はデナウにて。夕食後、発掘に関してのオリエンテ-ション ダルヴェルジン村・加藤の家泊

    10月2日(木)トゥルグ-ノフ先生より カラバーク遺跡の歴史的背景及び発掘についての意義等の講義。カラバク遺跡見学、遺跡で臨地講義。ダルヴェルジン村・加藤の家泊

    10月3日(金)~10月5日(日)3日間の発掘支援。途中、ダルヴェルジン・テパ遺跡など見学自由。食事の食材は参加者がバザ-ルに買い出し。賄い婦さんに作ってもらいます。ダルヴェルジン村・加藤の家泊

    10月6日(月)エルクルガン遺跡を経てティム-ルの生誕の地・シャフリサブズへ。世界遺産・アーク・サライ宮殿跡。ウズンクル遺跡を見学後、世界遺産・サマルカンドへ。アフラシアブ博物館、レギスタン広場 サマルカンド泊

    10月7日(火) 朝食後、終日自由行動 18:05HY1316でタシケントへ。19:00着後、市内レストランで夕食。タシケント泊
    10月8日(水) 8:05ウズベキスタン航空(HY-527便)にて帰国の途へ。19:55成田着 22:30関西着 解散【写真】上:ハルチャヤンの「月氏」王の離宮の壁面彫刻 右:ハルチャヤン出土の「月氏」王の塑像 提供:加藤九祚


ユーラシア短信 ユーラシアの各地から

    中ロ、40年経て国境画定 大ウスリー島の半分が中国に
    2008年7月22日10時12分
    【北京=坂尻信義】新華社通信によると、中国の楊潔チー(ヤン・チエチー)=チーは竹かんむりに褫のつくり=外相とロシアのラブロフ外相は21日、北京で会談し、中ロの東部国境画定に関する議定書に署名した。大ウスリー島(中国名・黒瞎子島)の半分が中国に引き渡される。

    かつて武力衝突にも発展した両国間の国境紛争は、40年以上に及ぶ交渉を経て最終決着。約4300キロにわたる国境線がすべて画定された。

    両国は05年、ハバロフスク西方のアムール川(同・黒竜江)とウスリー川の合流点に位置する大ウスリー島の東部をロシア領に、同島西部と隣接するタラバロフ島(同・銀竜島)を中国領にすることで合意。詰めの交渉が続いていた。

    中国と旧ソ連は69年、ウスリー川のダマンスキー島(同・珍宝島)で武力衝突。その後も対立が続いた。署名後、楊外相は「両国の戦略的パートナーシップは、かつてないほど高い水準に達した」と述べた。 http://www.asahi.com/international/より

    島根・浜田-ウラジオストクに新規航路 25日に第1便
    2008.7.24
    ロシアの船会社「フェスコ」が島根県浜田市の浜田港-ロシア・ウラジオストク港間で貨物航路を新規開設し、第1便が25日に浜田港に入港する。

    使用船舶は、乗用車を自走で積載することができる貨物船。浜田港では昨年、ロシア向け中古車の輸出が約111億円にのぼり輸出額全体に95%以上を占める。好調なロシア貿易の拡大が狙い。

    25日入港の船は中古車や自動車部品を積載する予定。当面は隔週での運航で週1回を目指す。ウラジオストクと直結する航路は日本国内で唯一となるため、中国地方だけでなく関西、九州地方を含めた西日本一円からの利用を期待している。(以下略)http://sankei.jp.msn.com/より

    新疆 1974年以来最も深刻な大干ばつ
    新疆ウイグル自治区では今年、1974年以来、最も深刻な干ばつに見舞われている。同自治区のほとんどの地域では春夏を通しての干ばつが続いており、大規模な農作物の不作をもたらした。

    また、約1860万ヘクタールの牧草地が干ばつの被害を受けたほか、牧畜業も深刻な被害を受けている。最も被害の大きい塔城(ターチョン)、阿勒泰(アルタイ)の2地域では、被害を受けた牧草地の面積が、全牧草地の60%に達している。(編集SN)「人民網日本語版」 2008年07月25日より


秋野豊氏没後10周年記念シンポジウムに参加して 桐生太郎

    国連政務官としてタジキスタンで活動中であった秋野豊氏(筑波大元助教授)が反政府ゲリラによって襲撃、憤死してから10年が経つ。

    去る7月18日、雨の中「秋野豊氏没後10周年記念シンポジウム」が催され、秋野氏と生前に親交の深かった学者と実務者によるパネル・ディスカッションなどが行われた。日本はユーラシアにいかに関与すべきか―この種の議論が行われ始めて久しいが、コンセンサスは得られていない。

    他方、とりわけ目を引いたのは、会場で配られた『追悼文集』の中で紹介されている、秋野氏がタジキスタンに赴任する前に兄の詔夫氏に渡した「プロジェクト構想」であった。

    そこにおいて、秋野氏は、資源を戦争や紛争の根源と認識し、「ポスト・石油時代」をも見据えて、ユーラシアの平和のためには、再生可能エネルギーが鍵となると考えていた。シンポジウムの内容と生前の秋野氏の雄大な構想については、ホームページで公開されるので参照されたい(秋野豊ユーラシア基金ホームページhttp://www.akinoyutaka.org/)。

    現在のユーラシアは、資源をめぐる諸国間の思惑が錯綜する世界となっている。中央アジア5カ国においては、石油資源を持つ国と持たざる国の経済格差が顕著になっている。

    「持たざる国」であるキルギスやタジキスタンから、持てる国カザフスタンやロシアへの出稼ぎ者の数は増加する一方である。人口約500万のキルギスで、出稼ぎ者は10万とも20万人とも言われている。これは非常な数だが、年末になると現地の両替所で急にドルが下がる傾向を見ていると、あながち誇大な数字とは言えない。年始に合わせ、一斉に母国に送金してくるのだ。

    3年前にアカエフ政権「チューリップ革命」で崩壊して以降も、与野党間の対立が深まり、野党は大規模政治集会を組織、バキエフ政権に圧力をかけてきた。

    しかし、一般的に、キルギスの人々は与党も野党も信用していない。信用できるのは自分だけという意識が涵養されつつある。以前は緊密だった親族関係も希薄になりつつある。他方、政治レベルでは、同族重用、さらに部族主義、地域主義が顕著になりつつあるという矛盾が見られる。

    旧ソ連中央アジアは、原油価格の高騰を背景に、ロシアとカザフスタンを核として、再び統合されつつあるように見える。民主主義の橋頭保として周辺国から警戒されたキルギスでも、2008年4月の政治集会を最後に、野党は力を失い、政治的に安定している。

    しかし、中央アジアの比較的平和な状態は、紛争の種が取り除かれたことを意味するわけではない。中央アジア諸国間の協力強化の動きも、第一には政治指導者の自己保全のためのものである。

    石油資源、また将来的には水資源をめぐる駆け引きは、これからも続くものと思われる。再生可能エネルギーを視野に入れた秋野氏の構想と現実は、10年経った現在でも残念ながら乖離していると言わざるを得ない。(完)
    【写真】キルギス・ビシケク市内・緑豊かなチュイ大通り


愛川サライ第3回交歓会「ヒマラヤの風」 8月9日午後2時「愛川サライ」

ネパールの天才バンスリ奏者とチョウタリバンドがやってくる
愛川サライの静かな竹薮にヒマラヤの風が吹く
日時:8月9日午後2時から 会場:チャイハナ「愛川サライ」 会費:1,000円

    チョウタリとは、山を行く旅人達がひととき、くつろぐ休憩所という意味のネパール語です。そこは、必ず大きな木があり、鳥のさえずりに満ちています。

    時には遊牧民達が歌を歌ったり笛を吹いたりする場所でもあり、またある時には村人達が集う場所でもあります。そんなチョウタリを目指しているバンドがチョウタリバンドです。

    リーダーのパンチャラマは、1970年ネパール・サララヒに生まれる。幼い頃から音楽や舞踊に親しみ、85年にプロとなり「バンスリの天才」と称される。ネパールを代表するミュージシャンとして、テレビ、ラジオを始め、その演奏やレコーディングは数千曲におよぶ。

    インド、台湾、タイでもコンサートツアーを開催。07年NHK BSⅠに出演しこれまでの活動が紹介され、積極的に国際舞台に向けて演奏活動をしている。

    ヒマラヤの大地に育まれた彼の音楽は、「大らかで素朴」「自然の空気の美しさに満ち溢れている」と日本でも圧倒的な人気を誇る。

    パンチャラマは、大野遼が主宰するアジアシルクロードのミュージシャンで構成するユニット「大地の響き」のメンバー。各地で、一緒にミュージックキャラバンツアーを行っています。この冬、愛川で計画しているアジアシルクロード音楽フェスティバルにも参加します。どうぞご参加ください。

    5月に「モンゴル文化ナーダム」、7月の「シルクロードの楽典―ウィグル12ムカム」、そして「ヒマラヤの風―バンブーフルート・バンスリの音色」と「愛川サライ」をスタートして今年4月以降3回目の文化フォーラム(交歓会)となりました。

    チャイハナ「愛川サライ」はアジアシルクロード大好きな人の憩いの場。年間を通して交歓会を続け、その総仕上げが愛川文化会館のアジアシルクロード音楽フェスティバル。愛川サライは、このフェスティバル開催に協力していただけるサポーターとフェスティバルスポンサーを募集しています。

    ●愛川サライ交歓会(友の会)サポーター(会員)を募集しています:年会費1万円/会員カード発行
    ●フェスティバルスポンサーを募集しています:一口2万円/チラシに寄付者(企業)のお名前を記載
    ※現地への交通手段:駐車スペースがありませんので、バス(本厚木駅・厚木バスセンター発半原行き、上三増行き、海老名駅西口発海09路線、中津バス停下車徒歩10分)でおいでください。

    主催:NPOユーラシアンクラブ・愛川サライ 
    住所:神奈川県愛甲郡愛川町中津6314-1
    連絡先:電話/FAX046-285-4895大野遼携帯:090-3814-5322 Email:paf02266@nifty.ne.jp


「Tak-Teke 踊る岩山羊:中央アジア キルギスの口琴・コムズ・歌」
日本口琴協会より、キルギス音楽のCD発行!

    キルギスを代表する奏者たちによる口琴演奏を、その歌やコムズ(3弦の撥弦楽器)によるバージョンも交えつつ紹介。
    ●「口笛奏法」ウィシクィルトマをはじめとする超絶技巧を駆使して奏でられるメロディ主体の音楽は、聴くものを夢幻の境地に誘う。

    ●アイヌ民族のムックリと同系の、木製口琴ジガチ オーズ コムズの演奏も。
    ●忘れ去られつつある伝統、楽器を演奏する手の動きを利用して操る、岩山羊(イワヤギ)の人形タク‐テケにも焦点。
    ●2003年、現地録音。キルギス・ノルウェー・日本 ジョイント・プロジェクト。

    ●全25曲、63分。
    ●キルギス語原語歌詞、英語および日本語解説、32ページ フルカラー ブックレット。 前書き:スヴェイン ウエスタド(ノルウェー口琴フォーラム代表)、解説:直川礼緒(日本口琴協会代表)。

    価格は、2,600円(ネット販売価格、消費税込み)です。件名を「ユーラシアンクラブ キルギスCD」として下記にメールいただければ、郵送料サービスとさせていただきます。koukin@center.email.ne.jp
    内容詳細につきましては、日本口琴協会ホームページをご覧下さい。http://www.koukin.jp/


ひとり"ハルピン氷雪大世界"と瀋陽・大連・旅順をゆく(6) 京免 宣昭

    瀋陽でマッサージ
    中山路、東京駅を模したと云われる瀋陽駅(旧奉天駅)歩いた。中山路には戦前来の格式のある西洋風建物が健在であり、歴史の証言者である中山路は、将来に向かって保存されるように願った。瀋陽駅は昔のままであったが、地下鉄工事等のため足場で埋め尽くされていた。

    また、この一帯は、朝鮮族の人々が多く居住しており、焼肉店、八百屋、雑貨屋、干物屋等が点在している。西塔へ向かう途中、だんだん賑やかな通りとなり、韓国ソウルの繁華街のような雰囲気でもあった。

    次の目標は、瀋陽でも最高に有名な正統派マッサージ店「垂香楼」を訪れ、マッサージを受けることであった。店の正面は、真っ赤な古代柱風の門構えが特徴で、入ると受付で、マッサージ内容の説明を受け、今回は2時間たっぷりの足、全身マッサージを注文した。

    写真入りマッサージ士の一覧表が凡そ50人ほど張り出されており、その中から選ぶシステムであった。通された部屋で、下着のみで専用のパジャマ風服に着替えた。小姐が大きなヤカンとたらい桶を持って来て薬草エキスとヤカンのお湯を混入しながら足つぼのマッサージを始めた。両足が終了すると、足つぼのマッサージを繰り返した。

    次に、両足ふくらはぎ・太もも、両手、腰、腹部、胸部、両肩、頭部、耳、目・顔面という具合に手で揉みほぐしてゆくが、非常に気持ち良く2時間はあっという間に終了した。小姐は、ハルピン出身であったが、少し日本語を知っており、もっと日本語を話せるようになりたいと云っていた。外国人価格料金は210元(3200円)であったが、非常な満足感を味わった。

    1月12日(土)~14(月)瀋陽から大連へ、そして帰国
    瀋陽から大連にバスで移動し、中山広場にある大連賓館(1905年創業の旧大和ホテル)やロシア風情街、中山広場、緑山展望台、星海湾、海岸道路、北大橋、老虎灘等を巡り、個人旅行では行けない旅順の203高地、水師営、東鶏冠山を巡った。

    水師営のあと、激戦で有名な203高地を訪問した。上ってみると高地は確かに旅順港を見下ろす位置にあり、203高地の攻防戦が勝敗を分けたというのも納得出来るような気がした。強風にも関わらず、いつの間にか日清戦争の世界に思いを馳せて寒さも忘れるほどであった。この地は、間違いなく歴史の生き字引の地点であると再び確信した。

    中華料理店で今回の旅行最後の夕食を、ゆっくり食べながら旅行の余韻に浸ってみた。総じてこの旅行でのハルピン、瀋陽、大連の人々の生活、人情、大トラック群、地下鉄工事・建設ラッシュ、航空路線・高速道路・鉄道・バス網の発達、古い遺産を未来へ繋ぐ姿勢、しかもこの厳寒の世界で多くの人々が暮らしていること、そして特に若い世代の前向きな姿勢に中国の計り知れない底力を発見することが出来たとあらためて認識した。

    成田空港から自宅に電話したとき、日本は風が強く非常に寒いと家内が云っていたのが印象的で、酷寒の地から帰国したばかりで笑いを抑える自分が可笑しくその落差が非常に印象的であった。

    そして、写真現像後、多くの知人にハルピンの「雪氷祭り」の様子等を見てもらおうとこの旅を締めくくりながら、日本は、○国に直ぐに追いつかれ、追い越されると・・・・。(完 きょうめん のりあき 越中を自慢する会会員)【写真】瀋陽駅 提供:筆者


編集後記:「テルメズ紀行2008-加藤九祚とその世界」と「アジアの西端・トルコ寸描2007」を休みます。/「ひとり"ハルピン氷雪大世界"と瀋陽・大連・旅順をゆく」が今回で完結です。長い間ありがとうございました。/全国小水力利用推進協議会が「第二回ヨーロッパ小水力ツアー」を募集中です。ドイツの諸都市を訪れ、地域に根付いた小水力発電所やメーカーを見学します。ドイツ水力発電連盟との懇談も予定。日本でも身近な再生エネルギーとして、水車発電など小水力の活用が望まれます。(高橋)


発行:特定非営利活動法人ユーラシアンクラブ 発行人:大野遼 住所:〒151-0053東京都渋谷区代々木2-13-2 第一広田ビルTEL:03-5371-5548 FAX:046-285-4895 E-MAIL:paf02266@nift y.ne.jp ホームペイジ:http://eurasianclub.cocolog-nifty.com/ 郵便振替:00190-7-87777ユーラシアンクラブ。会費、ご寄付はこちらへお願い致します。ご連絡はメールかファックスを希望します。
2008 06 01 Non Profit Organization Eurasian Club

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