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2010年8月13日 (金)

アジア・シルクロード音楽フェスティバル サハ太鼓祭り 感動を残し終了

「akaboriphoto1.jpg」をダウンロード  愛川町シルクロードのまちづくり実行委員会が受入を決定した、ロシア連邦サハ共和国の首都ヤクーツクからやってきた児童太鼓アンサンブルテティムの和太鼓研修団は、7月29日から、10日間にわたる研修プログラムをすべて終え、8月9日帰国しました。

 和太鼓指導者金子竜太郎さんは、繊維産業会に児童13人、指導者3人とともに合宿しながら、神奈川県立愛川高校武道場で、和太鼓部の高校生のお世話になりながら、奏法の基礎から教え、曲作りにも取り組み、8月5日のアジアシルクロード音楽フェスティバル サハ太鼓祭りで、児童による見事な成果の発表につなげました。「akaboriphoto2.jpg」をダウンロード 「805play.jpg」をダウンロード

 指導者のハトラエフ夫妻も研修の成果に大満足で、来年以降もぜひ研修を続けたいという希望を残して帰っていきました。10日空港に着くと、早速、地元のテレビ局が研修の成果についてインタビューされたそうです。夫妻がどんな表情で語っているか想像できます。子どもたちもいっぱいに詰まった日本での体験を語っていると思います。

 今回のアジア・シルクロード音楽フェスティバルは、5年前からいつかは実施したいと考えていたことで、私が移り住んだ愛川町が、目の前に展開する中津川や八菅神社、上流の半原、田代地域も含めて、きわめてアジアと直接つながる歴史文化的背景の中にあると気づいたことからまとめた愛川町のグランドデザインが基礎になっています。

 たまたま、今年1月からスタートした「愛川町シルクロードのまちづくり実行委員会」と数年前から希望が出ていたサハ児童の研修プランが1月から具体的になってきたことでにわかに実現性が出てきたこと、また4年前から愛川町で活動を始めたユーラシアンクラブの支部愛川サライの活動がある程度注目されて、4月に提出した、音楽を通して「アジアの見える子どもを育成する」ことを目的とする「子ども未来プロジェクト」が、愛川町のまちづくり支援事業として承認されたことも追い風となって、「実行委員会」の受入決定、神奈川県立愛川高校の協力決定、町立小学校校長会、中学校校長会の協力決定などが続き、子どもを対象とした全町的まちづくり事業になってきました。

 研修は、真夏の武道場でたっぷり汗をかきながら元気いっぱいのサハ児童とボランティアスタッフ、和太鼓部高校生、見学者などが見守る中で継続され、サハの子どもたちだけでなく、和太鼓奏法の真髄を伝える金子竜太郎さんの説明に大いに啓発された毎日でした。子どもたちの上達ぶりもまさに目を見張るばかりで、10歳から14歳までの児童の吸収力に驚きました。1日は、高校生や地域の人たちを対象とするワークショップも開催され、愛川町で初めての和太鼓研修の一端に触れました。

 合宿先の繊維産業会館と研修場所の愛川高校、汗を流すために協力していただいたビジネス旅館愛川魚苑、料理旅館こまや、隣町の清川村の協力で提供していただいた別所温泉などの送迎は、「一日お父さん」として協力していただいたたくさんのボランティアスタッフの車で行われました。食事の世話は、愛川サライのスタッフ女性がすべてまかない、また多くの飲料水、食品の差し入れがありました。31日のバーベキューでは、町内の新鮮豚肉の製造販売「中津ミート」さんからたくさんのお肉の差し入れがありました。

 今回特に助かったことは、アフガニスタンの支援団体、イーグルアフガン・復興協会の江藤セデカさんの尽力で、サハ児童やフェスティバルの前日から泊り込みで愛川町にやってきたミュージシャン一行の寝具一式の提供を受けたことでした。全部で25セット以上の寝具が、大量のタオルと共に届けられ、滞在中の児童一行がゆっくり休むことができました。特に記して感謝申し上げます。またこの寝具類が今後の国際交流にも役立つことを希望しています。

 5日のアジア・シルクロード音楽フェスティバルは、4日のリハーサル、当日の通しリハを経て完璧な準備を経て開催され、子どもたちとの共演も含め、完成度の高い舞台を提供できました。

 オープニング;ほとんどぶっつけ本番でしたが、半原小学校、手まり学園の子どもたちの元気のよい朗読「スーホの白い馬」にあわせて、山口勇一さんがモンゴルの風景映像を上映、ライハスローさん作曲の演奏が朗読を盛り上げました。続いて、手まり学園、高峰小学校児童のリコーダー、愛川中原中学校吹奏楽部の生徒、愛川高校の篠笛演奏者らと、ネパールの天才バンスリ奏者パンチャラマ、篠笛の木村俊介というプロのミュージシャンによる「ビスタリ」の合奏が、会場いっぱいに響き、音楽を通して子どもに未来を託すコンサートが初めて愛川町で実現しました。

 いったん緞帳が下りた上でのナレーションに続いて第一部 サハ太鼓祭りでは、冒頭研修場所を提供した愛川高校和太鼓部によるコンクール参加曲WAVEのめりはりのある演奏が披露され、続いて世界の民族音楽コンクールで入賞を続け、声による独特のシベリアンエコーを完成したハトラエフ夫妻、金子竜太郎氏の世界が認める演奏が繰り広げられました。第一部を締めくくるサハ児童太鼓アンサンブルテティムの演奏は、統率の利いた一体感と変化、音楽性が感じられる仕上がりで、聴衆の大きな拍手を浴びました。

 今回のフェスティバルは、愛川町で今年から三年間継続される、音楽を通してアジアの見える子どもを育成する「子ども未来プロジェクト」に協力するミュージシャンの紹介も目的の一つで、オープニングの共演がそのプロジェクトの意味の一端を示したものでしたが、第二部は、ミュージシャンの表現力の高さとアジアの音楽の一端を知ってもらう目的で構成されました。

 パンチャラマ、サラバンラマ、竹田弘樹、河西堅、ライハスロー、木村俊介、の六人はお互いがお互いを認める優れた表現者で、ハトラエフ夫妻も、金子竜太郎もこれらのミュージシャンと接点のある仲間。リハーサルは、いくつかの確認をする程度で舞台イメージが見えるプロの音楽家。第二部は、ウェスタンクラシックに触れることが多い400人の聴衆に新鮮な感動を伝えました。

 フィナーレでは、タマン、アジアンビートなど日本の祭囃子に通じる懐かしいメロディーを含む太鼓演奏やサハのオソーハイと呼ばれる祭りの曲を、参加者全員で演奏感動のフェスティバルは終了しました。最後に舞台づくりに協力していただいた小中高生徒やスタッフ、場所を提供していただいた繊維産業会、愛川高校に出演者の色紙を贈呈して終了しました。

 このフェスティバルが今後発展することを希望しています。皆様のご支援をお願いいたします。

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